教員免許の取得を目指す大学生にとって避けて通れないのが教員採用試験。柴田美緒さん(愛知教育大学4年)の連載の3回目は、教育学部生の「教採」対策について紹介してもらいました。
「教採」時期や内容は自治体によりさまざま
高校生のみなさん、こんにちは!
私は先日、今年初めてのセミの声を聞いて、「夏がやって来たんだなぁ」と感じました。夏を感じるといえば、大学生協では毎年この時期に「生協サマーフェスタ」の書籍・雑誌15%引きセールが行われるので、本好きの筆者としてはここにも夏の訪れを感じます。
さて、では教育学部生にとって夏を感じることといえば、何でしょうか。私はこの答えのひとつに「教採」が挙げられると思います。「教採」とは「教員採用試験」の略語です。実は、教育学部生の将来を左右するこの「教採」は、夏に行われるのです。実施時期や内容は自治体によってまちまちなのですが、早いところでは7月の初めまでに1次試験が終わっているところもあります。
面接や集団討議など対策講座で準備
教採を受ける4年生たちは、だいたい3年生の秋ごろから「教職教養」などの試験勉強や、面接、集団討議や場面指導といった試験への対策を始めていき、今の時期だと「願書指導」や「直前対策講座」といった講座を受講することが多いです。
今これを聞いて、「教員養成を目指す大学なのだから、こういった教採対策は授業のカリキュラムに組み込まれているのだろう」と思いませんでしたか? 答えは否です。授業では高校でのセンター対策のようには教採対策は行われないのです。授業で行わないのなら、どこで対策をするのか。ここで先ほど話題に出した「講座」が登場します。「講座」には、大きく分けて2種類あります。一つ目は、高校でいう進路指導室のような「キャリア支援課」というところが主催している、退職された先生が講師を務めているもの。二つ目は、生協が主催している、外部講師による授業に受講料を払って参加するもの。私たちは、これらの講座の中から自分に必要なものを選択して予約し、受講するのですが、人気の先生や時間帯から予約は埋まってしまうので、大学からのメールをしっかりチェックしておくなど、自分で情報収集をすることを心がけることが必要です。
クラスの半分がスーツになる
講座はほとんどがスーツを着て出席しなければならないので、この時期はクラスの半分がスーツ、という光景も珍しくありません。私は「どうして本番の試験ではないのに、スーツを着なくてはいけないのだろう…?」とずっと疑問に思っているのですが、それはまた別の話ですよね(笑)
では、第3回の教育学部生日記はこの辺で。またお会いしましょう!