こんにちは! 私は今昨年8月から10カ月間、アメリカへホームステイをして6月下旬に無事日本に帰国しました。最終回となる今回は、改めて感じた日本とアメリカの違いについて紹介していきたいと思います!(高校生記者・江尻広音=2年)
日本の行列や満員電車のつらさ、実感
日本はとっても「busyな国」。日本で少し街に出てあたりを見回せば店の外まで伸びる行列や新しいものへの人だかり、電車やバスはいつでも満員。そんな光景を目にすることも珍しくないのではないでしょうか。最近は夏も始まり気温も高くなってきて行きたいと思ったお店が混んでいた時の絶望といったらないですよね……。
アメリカではなかなか見ない光景です。アメリカ随一の観光都市であるニューヨークでも、日本のはやりのカフェで見るようなあの長~い行列ができているところはありませんでした。観光客の数は多いのにお店一つ一つはあまり混んでいなくて快適だったことに驚きました。地下鉄に乗った時も、時間帯にあまり関係なくほぼ毎回席に座ることができる程すいていました。
おしゃれしなくていいのは楽だけど…
帰国してすぐ次の月曜日から学校に戻って授業を受けているのですが、改めて日本とアメリカでは学校生活にたくさん違いがあるなと思いました。
最初に思い浮かぶのは制服です。朝着る服が決まっていると、こんなにも時短になるんですね!(笑) でも、学校におしゃれをしていけるあの環境が少しだけ恋しくもあります……。
授業は発言しにくく黙々とノート
他にも、授業の雰囲気が全く違うなと思いました。前まではなんとも思っていなかったですが、日本の授業中の静かさには驚きました。こんなにも黙々とノートを取り続ける授業を日々こなしていたんだなあと、少し寂しい気分になりました。アメリカではあまりノートは取らないし、授業中も思ったことがあれば、その場で手をあげて発言していたからです。テストの時以外で教室が沈黙に包まれる事はまずありませんでした。日本で授業中に眠くなってきてしまうゆえんもそこにあると思うのでせめて発言しやすい雰囲気に変わるといいなと思いました。
先輩、後輩とのつながりが少ない?
日本では縦のつながりがなかなか無いなと思いました。教室が学年ごとに1階ずつ振り分けられていることが多いので、なかなか普段授業を受けていて先輩や後輩を目にかける事は少ないです。アメリカでもHRは学年ごとに分けられているとはいえ、教室の配置はバラバラです。さらに、授業はHR関係なしに行われるし、生徒が教室を毎時間移動するのでfreshmanからseniorまで廊下で会います。学年が交ざった授業も多々あるので、歳に関係なくいろんな人と知り合い、仲良くなることができます。日本の普通科のカリキュラムでは学年関係ないクラスを作るのは難しいですし、アメリカよりも上下関係が厳しい文化なので改めて大きな違いを感じました。
和食はやっぱりおいしい!
最後に紹介したいのはなんといっても食事です! 私はもとから和食が好きだったこともあり、日本食を恋しく思っていました。帰国後最初の夕食は和食料理屋さんに連れて行ってもらい、日本食はやっぱりおいしいな、と実感しました。
留学中にも、お母さんにインスタントのおみそ汁とラーメン、焼きそばを送ってもらいました。最近は現地のスーパーマーケットにもおみそや乾麺が売っていたりするのですが、インスタントだとちょっとしたときに手軽に食べられるのでおすすめです。
アメリカにいる間もホストファミリーが日本料理屋に連れて行ってくれて、おすしは食べていたのですが何かが違うんですよね……。おいしいけど、何かが違います。アメリカでの日本食に対する認識を見てみたい人は現地の日本料理屋に行ってみるのも楽しいと思いますが、私はハンバーガーやピザ、ポテトなどの「THE・アメリカ」な食べ物を堪能するのもいいと思いました。アメリカはたくさんの移民がいるので、ポルトガル料理やスペイン料理、メキシコなどの南米料理も発見することができます。そちらは割と本格的な料理が多いのでぜひ試してみてください! 日本には移民は少なく、西洋料理でも日本風にアレンジされているものが多いのでそこに違いを感じました。
文化の違いに驚く日々「まさか日本でも」
このように、帰国して一週間たった今でも日本とアメリカの違いを日々発見しています。日本での当たり前が当たり前じゃないことをアメリカに行ってびっくりしたのを覚えているのに、アメリカでの10カ月で新しい生活の当たり前ができていて日本に帰ってきてびっくりすることになるとは思ってもみませんでした。これらの違いを良い、悪いだけで判断するのではなく文化として吸収してその面白さに気づくことができてとてもよかったと思います。
そして、今回で私の留学についての記事は最終回です。皆さんに私の経験を共有出来て、さらに特別な留学生活になりました。とても楽しかったです! 少しでも留学の参考になったり、行ってみたい!と思ってもらえたりしたら、とても嬉しいです。短い間でしたがありがとうございました!