アメリカ航空宇宙局(NASA)のロバート・ライトフット長官代理が3月、東京都内で講演を行った。宇宙開発研究や今後の展望について語り、宇宙科学に関心のある高校生や学生らに向けて激励の言葉を送った。
再び人類を月へ
NASAは月面の有人探査に重点を置いているという。現在は輸送システムの開発に力を入れており、月の周回軌道上に探査の中継基地となるプラットフォームを設置する計画だ。
火星での有人探査も計画
火星での有人探査の研究も進めている。火星に着くまで地球から3年かかるため、それに合った生命維持装置開発や、宇宙の放射線被ばく量を減らす対策が必要だという。最後に「私の世代ではできなかったことが皆さんの世代ではできるようになる。とてもうらやましい」と激励した。
将来、手軽に宇宙旅行をしたり、月や火星への移住が選択肢として考えられるように
なったりするのではないかと、想像が膨らんでとてもわくわくした。可能性に満ちあふれた宇宙を探査できる技術を持っていることは、人類に与えられた大きな特権ではないだろうか。 (文・福元まりあ=3年)