他国の文化に興味があり、高校在学中に留学をしてみたいと以前から考えていました。ちょうどその時に、学校が韓国の姉妹校との交換留学生を募集しており、2017年4月から12月までの9カ月間、交換留学生としてソウルにある梨花(イーファ)女子高校に留学しました。(足立愛結=山梨・山梨英和高校2年)
恥捨てて韓国語を習得
韓国語がまったくできない状態で留学生活がスタートしました。最初のころは、英語だけでコミュニケーションをとっている状態でした。韓国に留学をしているのに英語でしか会話ができず、もどかしい気持ちでいっぱいでした。
話したいことを英語で友達に伝え、韓国語に直して教えてもらったり、小さい子どものように「これは韓国語で何と言うの?」と聞き続けたりしました。
恥ずかしさは捨てて、できるだけたくさんの人と積極的にコミュニケーションをとることにより、日常会話が少しずつできるようになっていきました。すると、話し掛けてくれる友達も多くなり、日ごとに学校生活が楽しくなっていきました。
勉強への熱意見習いたい
韓国は学歴社会のため、たくさん勉強をします。私が通っていた学校では、1日7時間の授業があり、夜遅くまで「夜間自律学習(ヤジャ)」という時間がありました。この時間は自分の計画で勉強をしますが、ヤジャに加えて塾に通ったり、さらに読書室に通ったりして遅くまで勉強している人もいました。韓国の友達の勉強への熱意と集中力を、私も見習っていきたいと思いました。
国籍・人種は関係ない
現在、韓国と日本の間にはたくさんの問題があります。実際に韓国に行く前にも、不安に思うことがありました。しかし、私の友達は「友達になった人の国籍がたまたま日本人であっただけで、そのことと社会的、歴史的問題は私にとっては関係ない」と言ってくれました。その言葉を聞き、あらためて人と人とのコミュニケーションには国籍や人種などは関係なく、自分自身がどう考え、どう行動するのかが大切なのだと気付きました。
留学を通して、大きく成長できたと思います。言語を学ぶということは、視野を広げることにつながっていくと思います。新たな文化や、これまでとは違う考え方に出会うことができました。
私は、予備知識をあまり持たずに韓国に留学しました。学校生活やホストファミリーとの新鮮な出会いと関わりを通して、韓国のことが心から大好きになりました。これからは、韓国で学んできたことや経験してきたことを日本の人々に発信することで、日本と韓国の友好関係の手助けになっていきたいと思っています。