英語が話せる人へ憧れを抱いていました。「自分も英語が話せるようになりたい、英語を使って仕事がしてみたい」と思い、今年の1月からニュージーランドのアッシュバートンカレッジ高校に1年間、留学しています。(長南七実さん 宮城・仙台白百合学園高校LEコース2年)
自分で環境を変えた
英語でのコミュニケーション、文化や生活習慣の違いなど、最初の半年は初めての連続で、そのたびに打ちのめされ、なげやりになってしまったこともありました。
そんな時、原動力になったのは出国前に立てた「自分に負けない」「親と連絡を取らない」という2つの目標でした。最初のホストファミリーとうまくいかなくなったときも、現状を理解してもらうため、現地のコーディネーターと面接をして手紙も書き、別のホストファミリーと暮らすことになりました。親の力を借りずに自分で結論を出して行動を起こせたことは、私を自立させ成長させたと思います。
授業で発言 名前アピール
ニュージーランドはたくさんの留学生の受け入れをしており、私の学校にも日本、タイ、ドイツ、スイスからの留学生がいます。なので、留学生がいることが当たり前。チヤホヤされることはなく、自分の存在を知ってもらうことに苦労しました。
例えば、先生の英語が理解できるようになってから、サイエンスの授業で発言するように努力しました。先生が指名するときに名前を呼んでくれるので、クラスの子たちが私の名前を覚えて、私の名前を呼んでくれるようになり、サイエンスの授業がとても楽しみになりました。
劇団員へのメークに挑戦
留学中にボランティア活動をすることが小さな目標の一つだったので、劇団員たちにメークのお手伝いをする2週間のボランティアに挑戦しました。メークは初めての経験で、プロのメークさんにやり方を教えてもらいました。
苦労したのはメークをしている最中の、何げない会話。例えば、日本へ行った経験がある劇団員に「どこへ行ったか」「そこで何をしたか」など基本的な質問をした後、どうやって話を続ければいいか思案しました。例えば、劇団員の1人に日本へ行ったことがある方がいたのですが、基本的な質問をした後、どうやって話を続ければいいかを考えました。日本のいい街の紹介や伝統の行事の紹介、日本語でなら簡単に続けられそうなその会話を英語ですることの難しさ、また、コミュニケーションの難しさを改めて実感されられました。
留学に来てからたくさんの新しいことに挑戦して、そしてその壁を乗り越えてきました。その過程で変化したと感じることがあります。それは、自信です。辛いことを乗り超えるたびに、自信が少しづつ増えていき、ネガティブだった私も、物事を前向きに考えられるようになりました。