全国高校総体新体操女子個人で初優勝した亀井理恵子

全国高校総体(インターハイ)新体操女子個人が8月10日に松江市総合体育館で行われ、亀井理恵子(東京・駒場3年)が合計31.150点で初優勝した。(文・椎名桂子、写真・清水綾子)

女子個人はクラブとリボンの2種目の合計得点で競う。序盤に3月の全国高校選抜女王・五十嵐遥菜(茨城・常磐大学高2年)が登場したが、2種目ともミスをしてしまう。全国一の激戦区・千葉県代表で優勝候補の一角と目された石井陽向(昭和学院1年)も、1種目目のリボンではスピード感あふれるすばらしい演技を見せて15.000をマークしたが、2種目のクラブで落下があり14.750。それでもかなりの高得点で1年生ながら暫定首位。

しかし、午前の最後に登場した亀井がリボン、クラブの2種目ともハイリスクな演技をちゅうちょなくノーミスでやり切り、音楽にぴたりとはめて、リボン15.400、クラブ15.750という高得点を獲得。高校生になってからほとんどの主要大会で上位に入る健闘を見せたものの、なかなか頂点には手が届かなかった亀井が「最後のインハイだから楽しんで踊ろうと決めていました。怖がらずに思い切りできました」と振り返る会心の演技。「演技を終えた瞬間、泣きそうになった」といううれしい初優勝となった。