3 月20日から福岡市の博多の森テニス競技場で開かれた第35回全国選抜高校テニス大会に、北海道大谷室蘭(女子)が選考委員会推薦枠で初出場した。
部員は、大会登録人数ぎりぎりの7 人。今大会の出場校で最少だった。全員が高校入学後に硬式テニスを始めたが、昨秋の北海道大会では3位を獲得した。雪の冬場は体育館(板張り)での練習が中心。学校から車で1時間以上もかかる屋内コートに週1回程度通い、土の球足を確かめた。
初戦で九州地区6位の鹿児島中央(鹿児島)に敗れた。砂入り人工芝コートに戸惑った。小山美樹主将(3年)=北海道・鷲別中出身=は「プレッシャーに打ち勝てず、ペースをつかめないまま終わってしまった」と涙。竹森伸幸監督(49)は「この経験を次へつなげよう」と励ました。(文・写真 南隆洋)