3月19、20日に東京・日本武道館で行われた第35回全国高校柔道選手権。男子団体で初戦敗退に終わった京都学園(京都)は、夏の全国高校総体(インターハイ)での古豪復活を誓った。 (文・写真 小野哲史)

初戦の東海大甲府(山梨)戦。2年生2人が引き分けたものの、3年生2人が星を落として敗退が決まった。主将の木下智貴(3年)=京都・京都学園中出身=は「下級生をカバーしなければいけない上級生が、足を引っ張ってしまった。相手と戦う前に、自分自身に負けました」と肩を落とした。

高校男子柔道界の勢力図を塗り替えようと、部は「出場するからには日本一を目指す」と大会に臨んだ。しかし、思うようにいかない展開に全員が焦り、立て直せないまま試合終了のブザーを聞くことになった。

試合後、山田千歳監督(44)は「調子が悪いときは悪いなりに力を出すのが一流。力を出せなかった原因を自分たちで分析しなさい」と語り、選手たちの奮起を促した。