科学部が12月23日、東京・日本科学未来館であった、科学研究の成果を競う「第57回日本学生科学賞」で内閣総理大臣賞を受賞した。金属イオンを含ませたろ紙に電気を流すと、金属によってイオンの動き方、動く距離などが違うことを発見した。

仮説がことごとく外れ、1カ月間研究が進まない苦労も味わった。部長の藤澤雄太君(2年)は「地道な研究が評価された」と喜びを語る。「液体に電気を流すだけで、含まれている金属イオンが分かるようになるかもしれない」と夢が膨らむ。金属イオンがろ紙を動くときにできる抵抗をなくし、精度を高めることが今後の目標だ。