実践を意識した練習がメーン  

全国最多8度の日本一を誇る作新学院(栃木)軟式野球部。練習時間の多くを守備力の強化に充て、8月の全国高校軟式野球選手権大会(兵庫)での優勝を目指している。
(文・写真 手束仁)

 

きっちり守る野球をしたい 

硬式野球と比べると、軟式野球は打球が飛ばず点が入りにくい。全国大会などで高いレベルの学校同士が対戦すると、1-0や2-1などロースコアの試合も多い。守備のミスは許されないだけに、毎日の守備練習にも緊張感が漂う。
 エースの鈴木逸斗(3年)=同・国分寺中出身=は「きっちり守る野球をしなければ勝てない。自分はストライクを先行させて、打たせていくようにしたい」と語った。
 全国大会に出場するには、県大会、ブロック大会を全て勝ち上がる必要がある。負けたら終わりの一本勝負だ。厳しさは、軟式も硬式も変わらない。就任16年目となる黒川陽介監督は「全国で戦う意識は強い」と、部員たちに期待している。

【TEAM DATA】
1953年創部。部員28人(3年生3人、2年生11人、1年生10人、マネジャー4人)。全国高校軟式野球選手権大会に26 回出場(優勝8回、準優勝2回)。国体は22回出場(優勝7回、準優勝1回)