柔道(男子団体3位) 天理(奈良) 強豪下し復活アピール

3月20日、東京・日本武道館で行われた全国高校柔道選手権の男子団体戦で、8年ぶりに3位入賞を果たした。

ハイライトは優勝候補・国士舘(東京)との準々決勝。5人ずつの対戦では勝敗が決まらず、代表戦に。主将・石井湧磨(3年)の完璧な横四方固めで前回覇者を退けた。「今まで、けがばかりで、みんなに迷惑を掛けたけれど、やっとチームに貢献できた」と石井。「打倒・国士舘」という一つの目標は達成した。

しかし、続く準決勝で桐蔭学園(神奈川)に敗れ、全国制覇の目標は断たれた。「元監督の松本薫先生が春に定年になるので、絶対に優勝したかった。悔しい」と長谷川綾一(3年)は涙を流したが、天理復活を大いにアピールする大会にはなったようだ。「インターハイでは必ず優勝する」。大会優秀選手にも選出された石井は、力強く雪辱を誓った。(文・写真 小野哲史)