インターハイ出場28回。栃木県内で1、2位を争う成績を誇る卓球部は、指導者が高橋宏明監督に代わって4年目。昨年は関東高校卓球大会においてシングルス優勝、学校対抗ベスト16、インターハイ出場(シングルス)と強さを堅持。全日本卓球選手権ジュニアに出場した迫田樹君(2年)は「いい指導者がいることを知ってこの部に入りました」。「今年は1年生が6人入り、活気が出てきました」と高橋監督。

強さを維持するために必要なことは何か。平日は午後9時まで、土日も丸一日練習がある。「全国で勝ち上がりたいなら、最低限このぐらい練習していないと。卓球(のショット)は9割以上の精度が求められます。頭で覚えるより体で覚える。そのために練習を重ね、試合の経験を積む。勝てば全国まで進むことができますが負けたらそこで終わり。その厳しさを部員には知ってほしいと話しています」(高橋監督)。

部の雰囲気については、「仲がいいです。みんな中学生みたいな感じ」と主将の小堀有介君(2年)。「髪型は坊主。誰に言われるわけでもなく雰囲気的にみんなそうする」(井口貴晃君・3年)と部の伝統も引き継がれている。

本年度の目標は、「関東大会の団体で優勝し、インターハイでも勝ち進むこと」(小堀君)、「もっとレベルアップして全国で戦えるチームを作り上げていきたいですね」(高橋監督)と、団体での強化を目指す。 (文・写真 鈴木佳代子)

学校紹介

1911年創立。上野憲示校長。生徒数833人。「三敬精神」と「ライオン主義」を教育目標に掲げる。