陸上女子100㍍も九州勢の活躍が目を引いた。決勝に名を連ねた8人のうち、実に5人が九州勢。ただ1人の11秒台となる11秒85で頂点に立ったのは、野林祐実(熊本・九州学院2年)=熊本・桜木中出身=だった。好スタートで飛び出し、後半も伸びのある走りを披露。4位だった前回からステップアップし、熊本県勢としては初の栄冠に輝いた。

ロンドン五輪のために今大会を欠場した前回覇者・土井杏南(埼玉・埼玉栄2年)=埼玉・朝霞一中出身=の存在が刺激になっているという。「同じ学年ですごい選手。いつかは一緒に競い合えたらいいなと思います」と野林。2日後の200㍍も制し、〝土井世代〟の強さを見せつけた。

「前半でスピードに乗って後半はそれを維持するという狙い通りの走りができた」と話す(大分・大分舞鶴2年)=大分・神崎中出身=が2位。3位には松田優美(宮崎・宮崎商3年)=宮崎・妻ヶ丘中出身=が入り、33年ぶりに九州勢が1~3位を独占した。(小野哲史)