4度目の全国制覇を成し遂げた琴平の選手と顧問・三井先生(後列中央)

なぎなた団体の決勝が7月31日、大阪府立体育会館で行われ、琴平(香川)が会津若松ザベリオ学園(福島)を本数勝ちで破り、2年ぶり4度目の優勝を果たした。

 5人制で行われた団体。先鋒(せんぽう)の林田彩花(3年)が、互いに見合う中、わずかにできた隙を捉え、2−0で勝利。流れをつかんだかと思われたが、次鋒が0−1で惜敗。中堅、副将に続き、大将の竹下知里(3年)が引き分けに持ち込み、本数優位を守った。

 「『今年はどこまでいけるだろうか』と思いながらこの大会を見守ってきました」と話すのは、顧問の三井千寿(みいちず)先生。18年間なぎなた部を育ててきたが、来年3月に定年退職する。「三井先生が最後なので、笑顔で終わらせてあげたいという気持ちでチームは一つになった」(林田)と、選手たちのインターハイ制覇への思いは強かった。

 中堅の宮武佑希(3年)は「優勝して『今まで教えていただいてありがとうございました』と感謝の気持ちを伝えたかったから本当にうれしい」と涙ながらに話した。

(文・写真 堤紘子)

【TEAM DATA】
部員12人(3年生4人、2年生2人、1年生6人)。OGに1993年のインターハイで全部門を制覇した三輪悦子らがいる。インターハイは個人優勝3回、団体優勝4回、演技優勝6回。