インターハイで2007年と09年に団体優勝。国体、選抜を含め4度の「日本一」を誇る佐賀東。優勝時の主将だった小形沙衣香監督(23)が昨年、同校に着任し、部員たちは「先輩先生と一緒に優勝」の夢に向けて突き進む。

部員は15人(3年生2人、2年生6人、1年生7人)。練習は放課後4時間。体幹トレーニング、足さばき、打突、試合形式での稽古など、その日のメニューは主将が決めて先生に報告。全員が毎日「日誌」と「自宅学習ノート」を書いて提出する。自分で考え、助言を受けながら「文武両道」を目指す。

今年の春休み、「24時間練習」に取り組んだ。安藤万莉主将(3年)=佐賀・成章中出身=は「体の感覚が無くなり、手が上がらない。手が限界なら、足から動く。おかげで足の使い方を体得した」と振り返る。「短時間の練習なら、もっと頑張れる」と部員たちは自信を深めた。

6月のインターハイ県予選では、2年ぶりに団体優勝を果たした。個人でも、一番小柄な永田絵梨香(3年)=同・城北中出身=が頂点に立った。「自分をどれだけ追い込めるかが勝負の分かれ目」と小形先生。

部員たちは、音楽をバックにダンスを取り入れた瞬発力強化のトレーニングを開発。朝、昼の自主練習を積み重ね、4年ぶりの全国制覇を目指す。