みなさんは「お金で時間を買う」ことに抵抗はありますか? 東京ディズニーリゾートでは、人気アトラクションに長時間並ぶのが当たり前になっています。(高校生記者・あんず=1年)

お金を出さなければ炎天下で2時間

広くて、多彩なアトラクションがあるディズニーを楽しみつくすには体力勝負です。ただ、人気なアトラクションは長時間待つのが当たり前。「並ぶか、並ばないか」を選ばないといけません。特に真夏の屋外待機は、熱中症のリスクが高まり、体力もどんどん奪われます。

大好きな親戚と行ったディズニー

並ぶ時間は工夫すれば充実する

「並ぶ=ストレス」と感じる人は多いでしょう。高校生の私でも、並んでいる時間を楽しく過ごすのは難しいです。ですが、工夫して過ごす方法もあります。

通行人を見ながらゲームをした時もありました。遠くから歩いてくる通行人を観察し、誰が一番先に角を曲がるか、どの家族が一番先に列にたどり着くかをみんなで予想します。予想外の結果になる場合もあり、意外と盛り上がります。

あえて、ぼーっとして何もせず立ち尽くすのも、意外と良い休息にもなります。何も考えていない時に限って、ふと新しいアイデアが浮かんでくる時もあります。

課金して「時間を買う」選択肢も

一方、22年5月から、少ない待ち時間でアトラクションを少ない待ち時間で、ショーを良い場所で体験できる有料サービス「ディズニー・プレミアアクセス(DPA)」が始まりました。アトラクションやショーによって1500~2500円と金額に幅があります。

私の家族や親戚は、テーマパークにお金をかけるのには抵抗がありません。DPAに惜しみなく課金して、遊びに行った日もありました。

「ソアリン:ファンタスティック・フライト」などの人気アトラクションにほとんど並ばず乗れたのは、時間を有効に使える点で大きな価値があったと感じます。

お金で時間を買うって不公平?

無料で優先的にアトラクションに案内してもらえるファストパスという制度も今は廃止されました。お金を払わないと快適に過ごせない状況を、不公平だと疑問に思う人もいると思います。

少ないおこづかいで遊んでいる高校生にとって、DPAは手軽に利用できるものではないかもしれません。ディズニーでも、子どもがお母さんに「並ばない券がほしい」と駄々をこねる場面を目にしました。

現役大学生と撮った思い出の1枚

お金を払って効率を上げ、より楽しみたいと考える人もいれば、お金を節約し並んでいる時間そのものを楽しむ人もいる。「お金で得られる便利さ」や「並んで得られる達成感」、そのどちらも思い出の一部になるのではないでしょうか。

あんず 埼玉県在住。生物部、文化祭幹部所属。乃木坂46の4期生筒井あやめさん推し。座右の銘は「継続は力なり」