牛深高校(熊本)郷土芸能部は、第49回全国高校総合文化祭(かがわ総文祭2025)の郷土芸能部門・伝承芸能部門で、全国ベスト4にあたる文化庁長官賞を受賞した。優秀校東京公演(8月23・24日、新国立劇場)では、三味線の演奏に乗せて陽気な歌や踊りを披露した。(中田宗孝)
江戸時代から伝わる民謡を披露
踊り手、唄い手、太鼓、お囃子、三味線奏者による「牛深ハイヤ節」を披露した。この曲は、江戸時代から熊本県天草市に伝わる民謡だ。船乗りたちの酒盛り唄がルーツだけに、「ヨイサ! ヨイサ!」の威勢の良い掛け声が飛び交う中、陽気な踊りが繰り広げられる。

「つなぐ」「とどける」モットーにパフォーマンス
部のモットーは「つなぐ」「とどける」。唄を担当した浅見真衣さん(3年)は、部の活動を通じて、家族とのつながりを強く感じているという。「私の入部動機は、かつて郷土芸能部でうたっていた姉と叔母です。舞台上でキラキラ輝いていた2人に憧れました」。優秀校東京公演は、浅見さんにとって「人生で一番緊張した」そうだが、3年間の集大成となる唄を見事に響かせた。
踊り担当の山下あおいさん(3年)は、「東京でも多くの方に私たちの『牛深ハイヤ節』を届けられました!」と、部のモットー達成に喜びを爆発させた。