髪をまっすぐにしたいのに、うねってまとまらなくて困ってる高校生が多いようです。扱いやすくするには、実は髪にも「水分補給」が大切。美容師のやしまひとみさんに、正しいケアの方法を教えてもらいました。(木和田志乃)
縮れ毛・うねりは遺伝の影響が大きい
―高校生にアンケートを取ったところ、「うねり」に悩む声が多く寄せられました。原因は?
ブリーチやヘアカラーをしていない10代の方の場合、生まれつきの髪質や遺伝によるものが多いと考えられます。うねりも、ダメージではなく、生まれつきの髪質であることがほとんどです。

「水分補給」特化のアイテムがおすすめ
―うねりを抑えるためには、どのようなケアが必要ですか。
髪に水分や油分をしっかりと補うことが大切です。特に「水分補給」を意識したヘアケアアイテムを使うと、髪がまとまりやすくなります。
シャンプーやトリートメントを見直そう
―どのような成分が入っているアイテムがおすすめですか。
毎日使うシャンプーやトリートメントを見直すことが、悩みの解決に一番つながります。最近では、「トステア」という成分が注目されています。
トステアは髪の内部に浸透し、保湿力を高めてくれる成分です。うねりを抑える効果が期待でき、おすすめです。
―「ノンシリコン」のアイテムのほうが髪に良い……なんて話も聞きますが、実際は?
ノンシリコンのシャンプーは頭皮にとって良いですが、髪をまとめるには、ある程度シリコンが必要な場合もあります。特に縮れ毛やうねりが気になる方には、ノンシリコンのトリートメントはおすすめしません。髪や頭皮に優しいアイテムに目が向きがちですが、自分の髪の悩みに合ったアイテムを選ぶことの方が大切です。
トリートメントはしっかり流して
―洗髪する際の注意点は?
うねりや広がりに悩む方は、トリートメントをしっかり流しきれていないことが多いです。流し残しがあると、逆に髪がごわついたり、ヘアアイロンを使ったときに酸化ダメージを受けやすくなったりします。トリートメントを使った後は、髪にぬるぬるとした感触が残らないくらいしっかり洗い流すようにしましょう。
やしまひとみさん
原宿の美容室「ROVER」勤務。YouTubeチャンネル「八島美容室」では、ヘアケアやヘアアレンジの情報を数多く発信している。