制服にフケがパラパラついていると気になりますよね。フケやかゆみがあるのは、普段のシャンプーの仕方が間違っているからかも。美容師のやしまひとみさんにフケやかゆみの改善方法を教えてもらいました。(木和田志乃)

フケやかゆみは「皮脂」が原因

―「シャンプーのせいなのか、ふけが出てしまいます。主な原因が何か知りたいです」(高2女子)と悩む声が届きました。フケや頭皮がかゆくなったりするのはなぜですか。

原因は三つあり、一つ目は皮脂の過剰な分泌、二つ目は乾燥、三つ目は炎症や湿疹などの皮膚トラブルです。複数が組み合わさって起こるケースもあります。

ふけや頭皮のかゆみの原因は(写真はイメージ) 

―皮脂の過剰分泌や乾燥の原因は?

洗いすぎやシャワーの温度が高すぎることが原因の一つです。必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を引き起こす場合があります。

一方、乾燥を補おうとして、皮脂が余分に分泌される場合もあります。

―悪循環なんですね……。

皮脂の多さと乾燥は、実は表裏一体。頭皮の保湿を意識し、洗いすぎに注意することが大切です。

メントール入りのシャンプーは、頭皮が敏感になっている時に使うと刺激が強く感じられる時があります。頭皮の状態に合わせて使い分けることが大切です。

すすぎ残しが炎症の原因に

―頭皮の炎症は、どのようなときに起こりますか。

シャンプーやトリートメントのすすぎ残し、爪を立てて洗ってしまったことによる傷などが原因です。一方、皮膚科での治療が必要な、病気によるかゆみや炎症もあります。

「予洗い」してからシャンプーしよう

―フケやかゆみ、炎症の改善は、正しい洗髪が大事なんですね。

優しくブラッシングをしてから、ぬるめのお湯でしっかり予洗いし、その後にシャンプーするのが効果的です。洗い方の見直しとしては、シャワーの温度を下げたり、シャンプーの回数を減らしたり、すすぎを丁寧にすることがポイントです。

ていねいにすすいで汚れを残さない 

改善しない場合は、薬用のシャンプーやトリートメントに切り替えるとよいでしょう。睡眠や食生活など、生活習慣の見直しも大切です。

ブラッシングは優しくね

―かゆみがあると、ブラシでゴシゴシこすりたくなります。

頭皮を傷つけてしまうため、おすすめできません。ただし、適度なブラッシングは不要なフケや汚れを落とす効果があるため、優しく行う分には問題ありません。大切なのは力加減です。

フケやかゆみの症状が強い場合や長く続く場合は、アレルギーや皮膚の病気が関係している可能性もあるため、皮膚科に受診を。使っているシャンプーやヘアケア用品、かゆみが出始めた時期などを医師に伝えると、診断の助けになります。

やしまひとみさん

原宿の美容室「ROVER」勤務。YouTubeチャンネル「八島美容室」では、ヘアケアやヘアアレンジの情報を数多く発信している。