内容が理解できない、勉強する意味が分からない……。古文が嫌いな高校生は少なくないかもしれません。苦手意識を払しょくして楽しく学ぶ方法を、高校生記者に聞きました。

【1】「推しカプ」を見つける

推しのコンビ、いわゆる「推しカプ」を見つけましょう。古文にはたくさんの登場人物がいて、覚えるのが大変だと感じることも多いです。でも、推しカプを作って、推しているキャラクター同士の関係性を含めて覚えると楽しい! 私のオススメは清少納言と中宮定子、光源氏と藤壺、在原業平と藤原高子の組み合わせです。(りつ=1年)

登場人物から「推しカプ」を見つける

【2】イラストにして覚える

古文で出てきた人物や関係性を絵に描いて、状況を理解しやすいようにしています。絵にすることで親近感が湧き、話に入り込めます。知らない単語が多いと慣れるまでは大変ですが、徐々にこの単語は役職なのか、人物名なのかが分かり、古文への抵抗感がなくなりました。(ティアラ=2年)

イラストを描いて覚える(イラスト・ティアラ)

【3】習った単語で例文を作る

習った古文単語で、ちょっとした面白い例文を作っています。例文を考えている時間が楽しいし、例文を作るまでに新しい他の単語も勉強できます。できたときに記憶に残りやすく、アウトプットもしやすいです。

例えば、「てふてふ(チョウチョウ)」という単語を覚えたい時には、「けふ、てふてふ見き。(今日、蝶々を見た)」という例文を作りました。「けふ」と「てふ」でリズムがあって面白いかな、というように頭に入れていきます。ただの「勉強」ではなく、ちょっとした遊びのような感覚で関わるとよいかもしれません。(エリース=1年)

使っている古文単語帳(写真・エリース)

【4】アニメを通して親しむ

先生から授業で「超訳百人一首 うた恋い。」という古文の世界を舞台にしたアニメを見せてもらってから、古文に少し親しみを持てました。「昔の人たちはただ恋がしたかっただけなんだな」などとしみじみ伝わってきて、なんだか共感できる部分が多かったからです。

最近では古い時代をテーマにしたアニメ作品が増えつつあります。アニメを見て、その時代を詳しく知ることが古文に親しみを持つ第一歩かもしれません。(藤咲花佳=2年)