家族に「家事をしなさい!」と言われた経験のある読者も少なくないだろう。そこで、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生に「家事の実施状況」についてアンケートをしたところ、152人が回答してくれた。寄せられた声の一部を紹介する。(上坂太駈)

【頻度】半数以上が週に1日は「家事をしている」

どのくらいの頻度で家事をする? 

まず、家事の頻度を尋ねたところ、57%が週に1日以上家事をしていた。一方、家事を全くしないという人も13%いた。

【家事を全くしない理由】「親がやってくれる」「する暇がない」「何をすれば…」

家事を「全くしない」という人に理由を聞いた。「親が専業主婦で、基本やってくれるから」(さのら・3年)のように、両親や祖父母が家事をしてくれるので自分ではしないという声が多かった。「毎日宿題と勉強で手一杯でする暇がない」(かかかかか・2年)など、時間的な制約を理由に挙げる人も多くいた。「何をやればいいか分からない」(もくもく・2年)、「やり方がわからない」(さくらんぼ・1年)など、家事に対する知識やスキルの不足を理由とする人もいた。

【家事の種類】洗濯物、食器、風呂掃除…

日常的にする家事は何ですか?

続いて、日常的に行う家事の種類を尋ねた。食事に関連する家事では、「食器を並べる」「お皿や取り皿を並べる」「食器を洗う」などが多く挙げられたほか「テーブルを拭く」「ご飯を炊く」などを行う高校生も多いようだ。

掃除や洗濯に関連する家事では「洗濯物をしまう」「洗濯物をたたむ」「洗濯物を取り込む」などが多かった。

【家事をする理由】「家のルール」「家族の負担を減らしたい」

家事をする理由を聞いてみた。「お箸を並べたり食器を下げて水につけたりすることは、小さい頃から自分でやる決まりになっている」(ひなたなた・2年)など、家でのルールだという声があった。

「テーブルを拭いたり、食器を並べたりなど、忙しい中毎日ご飯を作ってくれるお母さんの負担を少しでも減らしたい」(はち・3年)、「受験生で帰宅が遅く、夜遅くに家事をさせるのが申し訳ない。夕食の準備や弁当箱の片付け、学校のジャージなどの洗濯は、自分で行うようにしている」(けやき・3年)といった、家族への配慮を理由に挙げる人もいた。両親が共働きであるなどの事情で家事をせざるを得ないという声も少なからず寄せられた。

【家事をするメリット】「段取り力がつく」「将来のためになる」

家事をしていてよかったことについて尋ねた。「家族のためになることをしていると、徳を積んだと感じる」(さあち・2年)や「物事に優先順位をつけて、効率よく作業する力が身についた」(さらは・3年)といった声が寄せられた。「家事は将来の一人暮らしに役立つ」と考える高校生は多いようだ。

「家事が楽しいと思えるようになった」(琥珀・3年)、「音楽を聴きながらできる!」(ちー・2年)など、家事を楽しめているという声も寄せられた。

【家事のモヤモヤ】「家事は女がするもの?」

最後に、家事をめぐるモヤモヤや不満を尋ねた。

「『偉い』と言われると、親がやる前提のようでモヤモヤ。自分のことは自分でやり、家事はできる人や手の空いている人がやるのが当たり前では?」(あおいちご・2年)、「クラスの子が『一回も食器洗ったことない』と当然のように言っていて驚いた」(ほたるいか・2年)、「母が自分には家事をするよう言うのに、兄には言わないことが不満。理由を聞いてみたら『家事は女がするものだ』と言われた」(ゆず・1年)などのように、「家事を誰がするのか」について疑問を持ったりモヤモヤを抱えたりする人は多いようだ。

他にも、「食事の支度に時間がかかり、勉強時間が少なくなりがちなのが悩み」(yummy・3年)や「小1の頃から周りの同世代が全然やってない家事まで手伝っていた。それが当たり前になり、お手伝いをしていないとものすごく怒られた」(アイス・1年)といった声も寄せられた。

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