高校生記者のもんさんは、中学2年生で漢字検定2級に一発合格しました。2級は「高校卒業・大学・一般程度」というレベル、合格率は約30%と難易度が高い検定です。どのように勉強したのか教えてもらいました。

見たことがない漢字だらけで四苦八苦

漢検2級は、全ての常用漢字が出題範囲になります。例えば「暴風のオソレがある」。正解は「虞」です。私はそれまで地名でしかこの字を見たことがなく、この1字の使われ方に衝撃を受けたのを覚えています。

勉強に使ったテキストと合格通知の封筒、合格証

対策テキストには、学校で習わない漢字はもちろん、それまでの人生のどのような場面でも使うことのなかった漢字もあり、勉強は一筋縄にはいきませんでした。漢字の意味を調べてみたり、反復して書いたり、根気強く取り組み続けました。

「読み」は反復練習では身につかず

しかし、根気だけでは解決できない出題内容がありました。それは「読み」です。

「読み」は「書き」「四字熟語」とは違い、意味を調べたり反復して書いたりするといった勉強が、最善とは思えませんでした。もともと読みを知らない漢字だけでなく、それまで勘違いして読みを覚えていた熟語もあり、私は「読み」という領域で見事につまずいてしまったのです。

「字幕付き動画」学習法にたどり着いた

たどり着いた私なりの最善の勉強法は、「音声と読みを結びつけること」でした。具体的には、字幕付きでテレビや勉強動画、好きな動画を見るようにしたのです。娯楽を勉強に結びつけて、無理なく漢検の勉強を続けようとしました。私は聴覚情報処理が他の五感よりも優れているので、この勉強法が合っていました。

字幕付きでテレビや動画を見るようになってから、読みをなかなか覚えられないということが減りました。結果的に、漢検2級に一発合格できました。

勉強のやる気が起きない、努力しているのに勉強内容がなかなか定着しない……。受験や定期テスト、検定に向けた勉強でこのような悩みを感じている人は、勉強を娯楽や自分の性格・体質にも結びつけて、自分なりの最善の勉強法を見つけてみてはいかがでしょうか。(高校生記者・もん=1年)