読書をしたいけれど、普段読まないから、どうやって本を選べばよいか迷うし、分からない……。そんな読書初心者の方へ、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読書好きの高校生がおすすめする読みやすくて面白い本を紹介。読書の秋にぴったりの一冊を、ぜひ手に取ってみて。(編集・佐々木菜緒)

【さくっと読める】まずは気楽に手に取って

■『54字の物語シリーズ』(氏田雄介・PHP研究所)

一話一話がたったの54字で書かれており、すぐに読めてしまいます。シリーズなのでいろいろな物語があってとても読みがいがあります。(紫7号・高校2年男子)

■『5分後に不思議の国のラスト』(エブリスタ・河出書房新社)

5分で読み切れる短編を収録した短編集。5分後シリーズには「泣き笑いのラスト」「不気味なラスト」「恋が始まる」などがあるので、好きな「ラスト」を選んでほしいです。(姫ねえ・高校1年女子)

■『ボッコちゃん』(星新一・新潮文庫)

短編が50編入っているので飽きずに読めます。長い本は読めないと思っている方におすすめです!(司書が夢・高校2年女子)

【ファンタジー】広がる世界にわくわく

■『魔法医トリシアシリーズ』(南房秀久・学研教育出版)

全部で26巻あり、読み応え抜群ながら、漫画のような感覚でファンタジー世界を楽しめます。主人公に共感できたり、ともに楽しんだり悲しんだりすること自体がとても楽しい。(哨樹・高校1年)

■『かがみの孤城』(辻村深月・ポプラ社)

文章の難易度がそこまで高くなく、比較的読みやすい。物語の展開のたくみさに感動させられるます。(ポイズンアップル・高校3年)

■『八咫烏シリーズ』(阿部智里・文藝春秋)

ジャンルはファンタジーですが、がっつりファンタジーのみというわけではなく、ミステリーや恋愛要素も多く入っている作品です。ファンタジーが苦手な人でも楽しめると思います。(みーのすけ・高校2年女子)

【ミステリー】謎解きを楽しもう

■『真夏の方程式』(東野圭吾・文藝春秋)

キーパーソンが小学生なので読みやすいです。ミステリーですが、心温まる部分も多くあり、怖くありません。(寝巻き武将・高校1年女子)

■『十津川警部シリーズ』(西村京太郎・双葉社ほか)

「十津川警部シリーズを読んでみたけれど慣れてないからよく分からない」という人や、長い文を読むのは疲れる人は、とりあえず「完全犯罪」読みましょう!(具褪せん蓮・高校2年男子)

■『天久鷹央の推理カルテ Ⅰ〜Ⅴ』(知念実希人・新潮社)

現役医師の書く医療ミステリーですが、専門的な内容でも分かりやすいです。Ⅰ〜Ⅴでは短編がまとめられているので読みやすいと思います。(ケーグイ・高校2年男子)

【中高生が主人公】同年代の活躍に心躍る

■『ぼくらの七日間戦争』(宗田理・角川書店)

『ぼくらシリーズ』はこれに限らず全てにおいて、何歳になっても感じられるワクワク感があります。巻数も多いので長い間楽しめます。宗田理さんの作品は全部おすすめです!(ミラ・高校1年女子)

■『きみの友だち』(重松清・新潮社)

青年期特有の葛藤が細かく描写されていています。登場人物一人一人をクローズアップして、それぞれが抱える思いに向き合っている様子を、自分の状況に投影して考えられます。(本の虫・高校2年女子)

■『青春サプリ。いつだってそこに仲間がいる』(日比野恭三/田中夕子/青木美帆・ポプラ社)

部活をテーマにした小説です。短編集で読みやすいところが良いです。自分と同じ部活の話は共感できるので読んでいて楽しいし、もっと頑張ろうと思えます。爽やかな雰囲気も印象に残っています。(ちゅるちゅ・高校1年女子)

【泣ける】感動が止まらない

■『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』(冬野夜空・スターツ出版文庫)

生きることの意味、命の大切さなどを考えさせられる物語です。登場人物2人の会話に面白さなどもあり、非常に読み進めやすいです。ストーリーもしっかりしているので、読書初心者さんにもおすすめです。(ゆず・高校1年女子)

■『犬と私の10の約束』(サイトウアカリ・角川つばさ文庫)

小学生向けですが、どの年代でも感動する話です。犬を飼っている人も、飼っていない人も絶対に感動します。小学生の頃、読んだときは泣きました。(芽郁・高校3年女子)

■『この恋は世界で一番美しい雨』(宇山佳佑・集英社文庫)

感動的なストーリー。後にも先にもこれ以上最高すぎる本はないと思うくらい、すばらしいです!(ラムネ・高校2年女子)

【メディアミックス】ドラマ・映画化された話題作

■『図書館戦争』(有川浩・角川書店)

図書館×抗争×恋愛という、非日常感がありながらも甘酸っぱい恋愛模様が楽しめます。動画では表現しにいく要素が盛りだくさんなので、本ならではの楽しさがあります。ドラマ化や漫画化もされています。(フシギクサ・高校2年男子)

■『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ・文藝春秋)

実写映画化されたので、映画を見てから読めば、かなり読みやすいと思います。人間関係は複雑ですが、ずっと主人公目線で物語が進むのでわかりやすいし、感情移入しやすいです。(さらだ・高校3年男子)

【ライトノベル】読みやすさ◎

■『ソードアート・オンライン』(川原礫・電撃文庫)

とてもスピード感のある文体で「気づいたら読み終わっている」という感覚を味わえます。ライトノベルなので気軽に手に取れるのも魅力です。(しまえなが・高校生)

■『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』(夕蜜柑・カドカワBOOKS)

初心者にはラノベが読んでいて分かりやすいし、楽しいのでおすすめです。やっぱり、「読書は楽しい」という気持ちから本の世界に入るべき!(ゆいたん・高校2年女子)

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