私は距離感が近すぎる人が苦手です。学校生活の中で「この人なれなれしいな」「距離近いな」と悩む人に、関わり方を紹介します。(高校生記者・おむすび=2年)
初めての会話で手を握られ…
私には苦手な後輩がいます。とにかく人との距離が近く、初めての会話で手を握ってきたり、私が友達と話していてもお構いなしに声をかけてきたり……。パーソナルスペースが広い私には大きなストレスでした。

「距離が近いのは苦手だからやめてほしい」と言えればよかったのですが、私が所属しているのは部員が少ない部活です。「せっかく入ってくれた1年生だから、相手が部をやめたくなることをするのは避けたい」一心で、はっきりと伝えられませんでした。私はだんだん部活が嫌になり、唯一何でも話せる先輩が引退してからは休みがちになりました。
「後輩との距離」を調整してみた
それでも同じ部活の一員として、うまくやらなければいけないし、いつまでも休んでいては何も変わりません。そこで私は、後輩と関わる際に3つのことを意識しました。
1つ目は、その子と関わるときはなるべく一対一を避けること。2つ目は、本当に嫌なときは一歩下がったり、その子との間に物を持ったりして物理的に距離を取ること。3つ目は、必要以上に警戒せず、近づきもしないことです。これらを意識して、自分から相手との距離を調節しています。
今でも私が嫌だと思う距離に来られたり、ボディータッチをされたり、逆に私が警戒しすぎて態度が冷たくなってしまったりなど、問題は完全には解決していません。より良い方法を探りながら、少しずつ良い関係性を築けたらいいなと思っています。
思いを伝える難しさを痛感
後輩と出会って痛感したのは、自分の思いを伝えることの難しさです。はっきり言わないと伝わらない、けれど言い過ぎると傷つけてしまう。その絶妙なバランスを取ることがどれだけ難しいか、この件で思い知らされました。私が引退するまで残り約半年、悔いもわだかまりもなく笑顔で終われるよう頑張りたいです。