大きな話題となっている、生成AIの「ChatGPT」。「効率化につながる」と社会で急速に普及しつつあるが、高校生はどのように使っているのだろうか。その疑問を解消するべく、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生に「ChatGPT」の利用状況をアンケート。134人が回答してくれた。寄せられた声の一部を紹介する。(上坂太駈)

3割がChatGPTを活用

まずはChatGPTを使ったことがあるかどうかを質問した。その結果、「よく使う」「ときどき使う」人が計31%で、「使ったことはある」人を合わせると半数以上がChatGPTを一度は使ったことがあると回答した。一方、「使ったことがない」人は47%だった。

ChatGPTを使ったことはありますか? 

ChatGPTを使う用途「調べもの」「英語の勉強に」

次に、ChatGPTの使用経験者に用途をたずねた。

どのような用途で使いますか?(複数回答可)

「調べもの」「英語の和訳や英訳、英作文の添削」と答えた人が多く、それぞれ20%を占めた。「気兼ねなく何回も分かるまで質問できるのが本当によい。参考書やサイトを読んでも分からない場合に質問しまくる」(みーさ・3年)、「英単語の類義語、対義語を調べた。例文も提示されてわかりやすかった」(3年)など、ChatGPTの特性を把握し、有効活用しているようだ。

「レポート作成の補助」「イベントなどに向けたアイデア出し」という回答も見られた。「保健体育のレポートで、考え方を調べたり自分の考えを言語化したりするために使った」(すふむん・3年)、「文化祭でやる出し物のアイデアを出すときに使った」(エリース・1年)などの声が寄せられた。

ユニークな活用法も

他にも、「先生への連絡など、かしこまった文章を作りたいときに添削してもらう」(曼珠沙華・1年)と文面づくりのサポート、「適当な変なストーリーを書かせたり、自分のことを『女王様』などと呼ばせたりして楽しんでいる!」(Sowa・2年)と遊びへの活用など、工夫しながら使っている様子がうかがえた。

一方、「アイデア出しでは独創的なものは出にくい」(まごたろう)、「明らかに間違った情報を提示してくることがある」(ミラ・1年)など、使いづらさを感じた人も一定数いるようだ。

学校でルールはある?「呼び出し」「0点になる」

最後に、学校で定められているChatGPTに関するルールについて質問した。「特にない」という回答が多かったものの、使用に規制をかけている学校も一定数存在することが分かった。「英作文や国語の感想文など、自分で創作する類の課題では使用禁止」(ケーグイ・2年)、「ChatGPTの回答を自分の意見のように使わないこと」(2年・しらべ)など、自身の考えが求められる課題での利用を制限するルールが多かった。

また、実際にルール違反が起きて問題となった学校もあるようだ。「学校の学芸コンクールの作品提出で使用が疑われた人は全員呼び出されていた」(3年・みーさ)、「ChatGPTを課題で使った際は、剽窃(ひょうせつ)であるとしてその課題や学期の成績も0点になる」(Sowa・2年)などの回答があった。

編集部にあなたの声が届きます

この記事はLINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の声をもとにつくりました。あなたもぜひフォローして、アンケートや読者参加企画に協力してください。