今から千年ほど前、和歌などの日本文化が大きく発達した平安時代。2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」は紫式部が主役なこともあり、平安時代の日本について気になっている人も多いのではないでしょうか。そんなあなたにおすすめの事典を紹介します。(高校生記者・マッキー=2年)

『平安 もの こと ひと 事典』(砂崎良著、承香院監修、朝日新聞出版)

イラストで単語のイメージが湧きやすい

『平安 もの こと ひと 事典』(砂崎良著、承香院監修、朝日新聞出版、税込み1980円)は、平安時代に関する用語、全1576項目が五十音順に並んでいます。古典の文章を読んでいて分からない言葉に出会ったときや、大河ドラマを見ていて気になる単語があったとき、本書を引けばすぐにその言葉にまつわる知識を付けられます。

1576項目の用語を収録

古典の勉強で読む古文では、なじみのない単語には「語句注」が付いていて、意味を知ることができますよね。しかし、語句注を読んだだけでは具体的なイメージがわきません。この事典には細部までこだわったイラストが載っているので、文字からでは読み取れないより明確なイメージを持てます。

例えば「行幸(ぎょうこう)」は「天皇や上皇が外出すること」ですが、事典で調べてみると、ただの外出ではなく、たくさんのお伴を連れた大規模なものであることがイラストから一目で分かります。

イラストつきでわかりやすい

面白いコラムで楽しく学べる

コラムも豊富で楽しめる

さらに魅力的なのは、面白いコラムが掲載されている点。例えば、当時起こった出来事をまとめて臨場感あふれる新聞仕立てで紹介した「平安みやこ新聞」です。「彰子中宮誕生か!?」と題された記事などが掲載されており、平安時代当時の出来事が今起こっているような感覚で学べます。

平安時代の「もの・こと・ひと」についての知識を楽しく付けられるような工夫がたくさん施された一冊です。皆さんもぜひ、私たちとは異なる風習・価値観の中で人生を送った平安びとのありようを感じてみてください。