保健の授業で献血の重要性を学んだことがきっかけで献血ルームに行きましたが、私は献血ができませんでした。自分は人の役に立てないんだという悲しさがこみ上げてきました。(高校生記者・みとたま=3年)
保健の授業で「献血不足」を知る
保健の授業で、献血は「病気の治療などで輸血を必要とする人に自分の血液を提供すること」で、「献血の血は人工的につくることができず、長期保存ができない」ことを学びました。少子高齢化や新型コロナウイルスの影響で、献血不足ということも聞きました。
血管が細くて採血できない
自分の血液が誰かの役に立つことはすばらしいことだなと思い、高校2年生のときにドキドキしながら初めて献血ルームに行きました。献血には年齢制限があり、当時17歳だった私ができるのは200ml献血。「やっと献血ができる」とわくわくしました。
しかし、血圧を測った後に「腕の血管が細くて逃げるからできないね」と言われました。
「自分の体は人の役に立てないんだ」と感じ、ショックでした。体重や血圧などの条件はクリアしていたのに、血管の細さだけがだめでした。以前から、病院で採血するときには腕ではなく手の甲の血管から血を抜いていました。
「やっぱりダメか……」「献血したいという人全員ができるわけではないんだ」という思いがこみ上げ、献血カードだけをもらっても全くうれしくなく、「何もできなかった」という悔しさが残りました。
諦めきれず、高校3年生になって学校に来た献血車で再挑戦。しかし、この時も献血できませんでした。
「絶対に献血をしたい」思い変わらず
健康には気をつけていて、「絶対に献血をしたい」という思いは変わっていません。私の場合、腕の血管の細さが問題です。ぶら下がり健康器を使ったり運動をしたりして、血管が出るようになるために日々奮闘中です。