関東大会やインターハイに多数の出場実績がある陸上部。長距離ブロックも有力な選手が多く、昨年の県高校駅伝では女子が4位に食い込んだ。

流山南高校陸上部は男女合わせて91人という大所帯(4月4日時点)。そう広くないグラウンドを他の部と共に使用しており、恵まれた環境とは言えないが、時間やメニューを工夫しながら練習に励んでいる。(文・写真 小野哲史)

注目は女子リレー

リレーでの活躍が期待される増永姉妹。左が姉の明莉さん、右が妹の笑来さん。

中心選手の増永明莉さん(3年)は昨年、200メートルで全国高校総体(インターハイ)に出場。全日本中学校選手権100mメートルで8位に入った妹の笑来さんら、有力な1年生も4月に新たに加わった。

部は昨年までに個人種目で4年連続インターハイ出場者を出した。顧問の高橋喜志夫先生は「今年は総合得点を競う学校対抗や、女子4×100メートルリレーも面白いと思います」と話す。

リレーではさっそく、第三走に笑来さん、アンカーに明莉さんが入り、バトンパスの練習に余念がない。「姉妹だからか、手の距離が結構ピッタリきます」と笑来さん。2人は中学でも同じ陸上部だったが、明莉さんが3年時に故障してしまい、リレーメンバーを組むことはなかった。それだけに明莉さんは「妹と一緒にリレーを走れるのは今年だけ。結果を出して、高校最後の年を良いシーズンにしたい」と意気込む。

今夏の南関東インターハイの陸上競技は山梨県で開催される。激戦区の県大会や南関東大会を勝ち抜き、〝準地元〟と言える大舞台で流山南の存在を示したい。