全国高校駅伝大会への出場13回、個人競技でも毎年インターハイ出場選手を輩出している陸上競技部。OBでもある実業団出身の中山隆監督が大切にしているのは「感謝」の気持ちだ。「親や仲間、支えてくださる人々への感謝がないと競技者としても成長できない、と監督から常日ごろ言われています」(キャプテンの小林竜馬君・3年)。
強いチームを作るためには「実業団と違い、高校は毎年新しいチームになる。出会いは偶然ではなく必然なのだからお前たちのチームを作れ、と言っています」と中山監督。「3年生でミーティングをよく行いますし、最近は学年ごとの自発的なミーティングも増えました」と押山泰庸君(3年)。「都大路(全国高校駅伝)という目標があるためか、毎年チームの色は変わっても、不思議と一つになっていきますね」と中山監督。
練習は基本的に毎日行う。「練習はキツいですが、苦しくなってもあと1秒、1㍍でも粘って走るといった日ごろの練習がレース本番で生かされていると思います」と小林君。「昨年の全国高校駅伝は13位。個人種目ではインターハイに長距離1人、短距離1人しか行けなかったので、もっとトラック競技にも目を向けなければ」と中山監督。とはいえ、最大の目標は都大路だ。「栃木県は激戦区と言われていますが、そこから本当の強さを身につけて全国で勝負できるチームを作っていきたいですね。これまでの最高位11位を超えること、そして8位入賞を狙いたい」(中山監督)と部員も一丸となって闘志を燃やしている。(文・写真 鈴木佳代子)
学校紹介
1964年創立。山口理校長。生徒数1307人。校訓は「自主創造・文武両道・師弟同行」