ボルボックス、変形菌、スピルリナ。これらは全て微生物です。受験、高校生活、友達作り、将来の夢……私は微生物のおかげでよい方向に生活ががらっと変わりました。微生物大好き高校生の私がその魅力と日常を伝えます。(高校生記者・さぼてん=2年)

微生物パワーで合格

微生物との出会いは中学3年。高校受験の志望校判定がなかなか上がらず、大変な時期でした。そんな時にニュースを見ていて、微生物を利用した食品や燃料があることを知りました。

微生物の栞(しおり)を手作り

私は小さな小さな生き物が地球を救うことや、その愛くるしい動きに魅了されました。将来の夢がなく、ただ漠然と勉強しているだけだった私に、「微生物を利用して、環境にやさしい燃料を開発したい」という夢を与えてくれたのです。

心が折れそうになったこともありましたが、微生物が与えてくれた夢でモチベーションをアップ。最後の模試では、D判定続きだった第1志望校がB判定になり、1カ月後、無事第1志望の学校に合格しました。

友達作りのきっかけに

待ちに待った高校生活でしたが、始めはうまくいきませんでした。中学生の時から理解に人の何倍も時間がかかるため、授業進度が速い高校で勉強に全然ついていけません。学校生活も大きく環境が変わり、大変でした。

いろいろなことが重なって、毎日学校が嫌だと思ったり、一日中ぼーっとしてしまったりという時期もありました。

大切な友達と食べに行ったスイーツ

以前は変わっている自分が嫌で、自分のことをあまり話したことがありませんでしたが、いざ「微生物が好き」と言ってみると「面白いね」と言ってもらえて、話せる人が少しずつ増えていきました。

最近は少しずつ楽しいと思えることが増え、今では相談に乗ってくれる友達もいます。嫌なことがあっても、微生物の動画を見ることで癒やされて、リフレッシュできます! 微生物は、私の高校生活を豊かにしてくれました。

好きなものを追求するって大切

初めて将来の夢を抱いてから約1年半、今でも夢は変わっていません。微生物の研究ができる大学に向けて勉強に励んでいます。好きなものを追求することが大切だと強く感じました。「変わっている自分」を少しずつ受け入れ、「微生物好き高校生」としてありのままの自分を大切にできるようになりたいです。