私はヨーロッパにあるインターナショナルスクールに通っています。私がしばしば感じる、アジア人に対する差別を伝えます。(高校生記者・Ella=2年)

多彩な国籍の同級生と過ごす

私の通う学校はインターナショナルな(在校生の国籍が偏らない)状態を維持するため、国ごとに全校生徒の10%を超えないよう定数管理をしています。特定の国の生徒が多くなってしまうと、その国のカラーが強く出てしまう傾向があるからです。

アジア人で固まると目立つような気がする

在籍している学校は、現在日本人と中国人がそれぞれ全校生徒の10%です。校内でアジア人生徒はマイノリティーではありません。

アジア人以外の友達とも積極的に話す

商品の販売を拒否

学校の外に出ると、アジア人はマイノリティーになります。学校内では感じない、「アジア人の外見で何か嫌な思いをするのではないか」と不安な気持ちになることがあります。西洋人の友達が一緒だと感じないのですが、アジア人だけで外出すると店員が無愛想でガッカリすることはあります。

学校の外に出るとマイノリティーになる

以前、焼き栗を売っているお店に東アジア人の友人と訪れた際のことです。前に並んでいた西洋人客に栗を販売したあと、まだ釜に焼き栗がたくさんあるのに、私たちの番になった途端「今日はこれで店じまいするから売れない」と販売を拒否されました。「こんなに露骨に人種差別されるんだ」と衝撃を受けましたが、「次は西洋人の友達を連れて来よう」と学びました。

からかわれ笑われて

友達からも、アジア人差別を受けたことがあると聞きました。海外でスキーのリフトにゴーグルを外して乗っていたら、前のゴンドラに乗っている人たちが友達の方を振り返り、東アジアの言語をまねるように「チングチャングチョング」と叫んで笑ったそうです。

移民もたくさんいる都市部ではあまりマイノリティーのハンディを感じませんが、郊外の小さな町に行くと人種差別を受けることもあります。学校の外ではできるだけ西洋人の友達と一緒に行動するようにして、アジア人の友達とも現地の言語で話すようにして、心を守らないといけないのです。