高校生活を充実させるためにやっておくべきことは何でしょうか。高校時代にしかできないことに挑戦して、充実した3年間を過ごしたいですよね。高校生記者3人に「高校時代にやっておいたほうがいいこと」をテーマに語り合ってもらいました。(司会・構成 越沢琴奈)

部活や課外活動が充実のカギ?

―高校生活が充実していそうなクラスメートや先輩はどんな人でしょうか?

Aさん(2年女子) 家と学校以外にも居場所がある人、例えば課外活動で仲間がいる人は楽しそうですね。

Bさん(2年女子) 毎日明るくて疲れを見せない人です。好きなことをしてストレス発散しているのかなと思います。

Cさん(2年女子) バイト、部活、課外活動、趣味、いろんなことに取り組んでいる人は充実してそうですね。

―なるほど。学校の勉強以外にもさまざまなことに取り組む時間が「高校生活の充実」につながりそうですね。

B 勉強だけではもったいない。他の活動もすれば人間関係が広がります。例えば、好きなことや得意な分野で他の人と競ったり、仲間と一つの目標に向けて団結できたりするタイプの部活です。他にも、学校行事の委員やボランティアとして、人のために活動すると達成感が得られます。

C 私も部活にはチャレンジしたほうがいいと思います。でも、興味があるものがなければ、部活という枠にはとらわれず自分の興味があるものに参加すればOK。私自身は動画編集に興味があり、個人的に家で動画の編集に挑戦しています。

一人で?みんなで?達成感の得方はそれぞれ

―Aさんは部活動での充実感について思うところがあるとか…?

A 所属している水泳部は個人競技なので「みんなで頑張ろう! 全力!」みたいな感じじゃありません。厳しくなく、頑張っても頑張らなくても誰も何も指摘しないんです。そのためか気持ちが入らず、全力でやる機会があまりありません。この中途半端さをどうしたらいいかな。

―充実した感覚や達成感は、一人で競技ややりたいことに向き合う中で得られる人もいれば、みんなで何かを成し遂げることで得る人もいますよね。Aさんはきっと後者のタイプなのかも。

C 部活でうまくいかなかった経験も、つらいけれど大切だと思います!

B そうですよね。私はソフトボール部を脚のけがで退部してしまいましたが、一度挑戦してよかったと思っています。

部活や課外活動に挑戦 つらさも経験になる(写真はイメージ)

A 実はほかに挑戦したい部活があるけれど、もうでき上がってる仲良しグループに入るのが怖くて一歩踏み出せません。

B 確かにそれは勇気がいりますね……。その人たちと仲良くなることもありえるので、挑戦してみるのもいいかなと思います! 

勇気を出さなかったことの後悔は後に残る気がします。だからこそ、高校時代は部活に限らず、いろいろなことに足を踏み入れるのが大切だと思っています。

A そうですよね……。がんばってみます!

大人に守られてる特権を生かそう

―みなさんが考える「高校生のうちにしかできないこと」は何ですか?

A 1人ではできないスポーツをコンスタントにできるのって高校生の特権な気がします。もちろん大学生や大人になってもできるけれど、集まれる時間が高校生より限られるから、高校生のうちにチームスポーツをするのはかなり良いのかな。

B 仲間と全力で汗をかきながら団結するのはすごく良い経験になりますね! 中学生よりは自分で考えて行動できるけど、「まだ大人に守られている」という環境の中、いろいろなことに挑戦しやすいと思います。

C 小さなことですが、制服が着られることも高校生ならではではないでしょうか。私服校に通っているので制服の期間限定感を感じています。

A 確かに。制服で遊べるのは本当に高校生限定です。

B 友達と制服で撮ったプリクラが記念になっています。海に行ったときは、シャボン玉で遊んで、きれいな風景を写真に撮りまくりました。制服を着られるうれしさはよく感じます!

制服を楽しめるのも高校生ならでは(写真はイメージ)

B 司会の越沢さんは今大学生ですよね。学生の立場から教えてください。

―私は大学生になってあらためて「高校生のときのパワーってすごい」と感じました。「何にでもなれる」から自分の興味のあることをなんでも試せるし、それを手伝ってもらえる環境にいますし。Bさんが言っていたように「大人に守られている」ので、高校生だから失敗しても許される「高校生ブランド」を前面に出して、少しでも関心があること、思いついたことに片っ端から積極的にチャレンジするのが良いと思いますよ。大学生でもできるけれど、より具体的で現実的な行動や結果を求められてしまう感覚があります。

(つづく)