私は年間100冊以上本を読むこともあるほど、読書が大好きです。私がどんなふうに読みたい本を探しているのかお伝えします。本が好きな人も、これから読書をしたいという人も、ぜひ参考にしてみてください。(高校生記者・桜いをり=3年)

【1】「好きなもの」で検索

1つ目は、「自分が好きなもの」を題材にした本を選ぶことです。例えば、ピアノを習っているなら「ピアノ 小説」で検索。ピアノがテーマになっている小説が、たくさんヒットするはずです。読書が苦手な人も、自分の好きなジャンルについて扱った本なら読みやすいと思います。

私の本棚の一角。これまで出会ったすてきな本がずらり

【2】「本屋大賞」をチェック

2つ目は、話題書やベストセラー作品から選ぶことです。特に、毎年全国の書店員が受賞作品を選出している「本屋大賞」に選ばれた作品は、読み手を飽きさせないエンタメ性に富んだ本ばかり。映像化された作品もたくさんあります。毎年ノミネート作品10作、その中から大賞が1作選ばれているので、ぜひ過去の作品から気になる1冊を選んでみてください。

【3】周りの人におすすめを聞く

3つ目は、誰かのおすすめ本を選んでみることです。読書が好きな友達、国語科の先生、司書の先生などに、ぜひおすすめの本を質問してみてください。今まで知らなかった本との出会いのきっかけになります。有名な俳優さんやタレントさんが文庫本の解説や帯を書いていることもあるので、ぜひ書店で見てみてください。

私がよく参考にしているのは、「文学YouTuberベル」さんのチャンネル。ベルさんの書評は、非常に分かりやすく丁寧で、本への愛情が伝わってくる言葉選びがすてきです。読みたい本が、きっと見つかります。

【4】タイトルや表紙から直感で選ぶ

4つ目は、実際に書店や図書館に行き、直感で本を選ぶことです。下調べももちろん大切ですが、私は本との出会いは「ご縁」だと思います。気になる題名の本、ぱっと目にとまったすてきな表紙の本などがあれば、迷わず手に取って読んでみてください。

スマホアプリでつけている読書記録。気になった本は逐一メモ

新刊で買って失敗するのが不安という人は、古本屋の100円均一コーナーや、図書館を活用するのがおすすめです。私はこれまで、「ジャケ買い」や「タイトル買い」でたくさんのすてきな本、作家さんに出会ってきました。偶然の出会いが、かけがえのない読書体験を運んできてくれるかもしれません。

自分に合わない本でも「失敗」じゃないよ

読書で一番大切なのは、「楽しむこと」です。読んでみて「なんだか違う」と感じたら、迷わず読むのを止めてしまっていいと思います。私自身、「自分に合わない本」には何度も出会ってきましたが、それを「失敗」だとは思っていません。膨大な本の中から合わないものを見つけられたことも、大切な読書経験のひとつだと思います。

皆さんが、自分自身にとってかけがえのない1冊に出会えますように。