『C線上のアリア』(朝日新聞出版)は、湊かなえさんの描く「介護ミステリ」です。主人公の美佐は、認知症になった育ての親、弥生さんの家に久しぶりに戻ります。ゴミ屋敷と化した家を片付ける中で見つけた金庫に、叔母の過去が隠されていて……という内容です。

『C線上のアリア』(湊かなえ、朝日新聞出版)

介護とは?結婚とは?

この作品には、村上春樹さんの『ノルウェイの森』(講談社)が重要なモチーフとなって登場します。中でも『ノルウェイの森』の下巻を読み進めてから、『C線上のアリア』を読んでほしいです。

物語全体を通して「介護とは、結婚とは何なのか」と読者に問いかけられていると感じました。タイトルの『C線上のアリア』はバッハの「G線上のアリア」から付けられたと思っています。C線はバイオリンの最高音の弦でG線は最低音の弦です。アリアは一人での演奏であることも注目してほしいです。

ロゼ 大阪府在住。コーラス部、学年大会実行委員会所属。元宝塚歌劇団星組の紅ゆずるさんと綺咲愛里さんと有沙瞳さんが好き。

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