学力アップの強い味方である参考書。どの参考書を使えばいいのか、選び方はとても重要。高校生新聞の読者の高校生を対象に行った「使っている参考書」に関するアンケートを参考にしながら、紀伊國屋書店新宿本店で参考書売り場を担当する牛込由貴絵さんに「売れ行きの英語参考書」の話を聞きました。新学年に向けて、ぜひ参考にしてみて!(吉田るな=大学生ライター)

高校生が使っている「英語参考書」は?

高校生から人気の定番商品

【1】英文法に特化

総合英語Evergreen(いいずな書店)

牛込さんによると「これまでのForest(桐原書店)に代わる定番商品」で、英文法に特化した参考書。高校生からは「解説が細かくレイアウトも見やすいため、ストレスなく英語が学べる」(2年)との声があり、進めやすさも人気のポイントだそう。

【2】英語の知識が幅広く身に付く

英文法・語法Vintage(いいずな書店)

大学受験に必要な、英文法・語法・イディオム・会話表現などの広範な英語の知識を身に着けられる1冊。高校生からは「解説が細かく、レイアウトも見やすい。ストレスなく勉強できる」(2年)、「重要な文法や熟語が網羅されているので、どの大学でも勉強したことが出題される」(3年)との声が上がり、内容・レイアウトともに人気がある。

大学受験対策にぴったり

【3】スタサプ講師による英語参考書

大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス(KADOKAWA)

スタディサプリ講師として有名な関正生先生による参考書。比較的新しく、牛込さんは「Stock 英単語帳と併用される方も多く、口コミで人気が広がっているのでは」と分析していた。講師による参考書であるからこそ「余計な暗記がいらず、シンプルに文法を理解できる」(2年) との声が上がった。

基礎からしっかり勉強できる

【4】共通テストから難関大入試にまで対応

Next Stage(桐原書店)

共通テスト・中堅大学・難関大学入試にも対応可能な網羅的な構成の参考書。「まとめ方が分かりやすい」(2年)、「簡単なので、基礎的なことを振り返りたいときに使っています」(2年)など、振り返りの手軽さが人気の秘訣(ひけつ)。牛込さんによると「最も基礎的な部分をパッと振り返るのに最適」だそう。

【5】ツッコミが面白くて分かりやすい

大岩のいちばんはじめの英文法(ナガセ)

基礎問題を軸に収録した、高1~2年生にも対応しやすい参考書。東進ハイスクール講師による講義形式。「ツッコミなどが入っていて面白くわかりやすく覚えられる!」(3年)「初歩的なところからわかりやすい」(3年)などと、とっつきやすさが好評。

【6】豊富な解説が魅力

基礎からの新々総合英語(数研出版)

数学で有名なチャート式のシリーズ英語版。牛込さんによると「他の参考書と比べて解説が豊富」とのこと。高校生からは「解説が詳しく書かれているのでわかりやすい」(1年) とコメントがあった。基礎から応用までをしっかり網羅しているため、1冊で英語学習が完結する。

学校での定番商品

【7】イラスト入りで分かりやすい

Vision Quest 総合英語 Ultimate(新興出版社啓林館)

学校で配布されることが多く、一般の書店にはあまり置かれていない。大型書店での購入が可能。カラーで内容を分かりやすくするイラストが多く掲載され、高校生からも「挿絵が分かりやすい」(2年) との声が寄せられた。

【8】試験での「頻出問題」まとめに特化

スクランブル英文法・語法(旺文社)

学校でも使われていることの多い英文法書。過去問を研究して構成されているため、「頻出問題」に特化している。高校生からは「初めの方のページに試験に出やすい文法の範囲ランキングが載っているので、そこからやってみてもいい」(3年)といった声が寄せられた。