赤坂桃花さん(岩手・花巻農業高校3年)の写真作品「雲レーダー受信中!」を紹介します。泡だらけの髪の毛を「アンテナ」に見立て、雲を「受信」する様子を収めた作品は、第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)の写真部門に出品されました。どのように撮影したのか聞きました。

雲レーダー受信中!(第46回全国高等学校総合文化祭 写真部門出品)

泡を「雲」に見立てて作品作り

―作品のテーマを教えてください。

モデルの子の髪を「アンテナ」にすることで、雲を受信しているように見えるため、「雲レーダー受信中!」というテーマを設定しました。花農の芸術部写真班の3年生は毎年11月頃に引退するのですが、夏はとても忙しく、部活動になかなか参加することができません。そのため、私は高校生らしい青春を感じることができる2年生の夏に撮影しました。

この写真をいつか見返したときに、撮影した日のこと、先生や写真部員のこと、高校生活を思い出して懐かしい気持ちになるのではないかと思います。友達とふざけ合っているようなこの写真を、私と同じように懐かしむ人、憧れを抱く人、少し違う角度から見る人……。多くの人にそれぞれの感覚で見てほしいという思いを込めて、この作品を作りました。

―こだわったり工夫したりしたポイントはどこですか?

背景である空の状態や、友人に飛ばしてもらった泡の量です。空に雲が多すぎたり少なすぎたりしないようにしたり、空の色がきれいな青になっている場所を探して撮影しました。

友人には泡を雲に見立てて飛ばしてもらい、良い位置に来たときにシャッターを切るなどこだわりました。

妥協せずに撮り続けることが大事

―難しかった点、苦労した点を教えてください。

モデルの子の髪がうまく立たなかったり、飛ばしてもらった泡の位置が思うようなところに行かず、何十回も撮影を繰り返したりしたことです。撮影をした日はとても暑かったので、私だけでなくモデルの子や協力してくれた友人もすぐに疲れてしまい、なかなか撮影が進みませんでした。

―撮影中、印象に残っているエピソードはありますか?

撮影のために、近くのスーパーで購入したシャンプーと泡洗顔料をモデルの子に使用してもらいました。ですが、髪も顔も泡だらけのまま長時間撮影をしていたので、目や口に泡が入ってしまい、とても痛そうにしていたのが印象に残っています。そして撮影が終わって数日後に肌が荒れたと聞き、とても大変な思いをさせてしまったなと思いました。

―よい作品を作るためのコツ、上達するためにおすすめの練習方法を教えてください。

何を、どこで、いつ、どのように撮りたいかを自分でしっかりと想像し、明確にすることがとても大切だと思います。そして、よい写真を撮るためにはどんなことでも挑戦すること。被写体のモデルには大変な思いをさせてしまったり、時間がかかってしまったりしても、妥協せずに自分が納得するまで撮り続けることも大切だと思います。