法政大学国際文化学部で学ぶおとひめさん(2年)の「大学受験体験談」を紹介します。高3の夏に総合型選抜(AO入試)の受験に変更。受験突破の武器になったのは、3年間頑張った勉強や、課外活動だったそうです。合格までの道のりを紹介します。

高3の三者面談でAO入試受験を決意

―どうやって受験大学・学部を決めましたか? 

高3の夏まで一般入試で他大学を受験する予定でした。8月の三者面談で、評定が高く、さらに検定やスピーチコンテスト等で内申点も高かったので、AO入試に挑戦することにしました。しかし、私の第一志望校の志望学部にはAO入試がありません。そのため、同じレベルで、かつ入学後留学が必須であり、自分の興味ある分野が学べる(今通っている)大学を見つけ、受験を決めました。

9月末に出願という急な志望校の変更でしたが、面接では高校生活で挑戦したことや将来のビジョンを話して無事合格をいただきました。一般受験を考えている人も勉強だけでなく部活や留学等に挑戦すると志望理由書や面接などでアピールできます。固く考えずに挑戦してみるといいと思います。

高3の夏に受験方式、志望校を変更(写真はイメージ)

高1から受験を意識 検定の取得も

―受験を意識した勉強は、いつからどのように行いましたか?

高1のときに漢検や英検の取得に力を入れ、それぞれ2級を取得しました。その年のお年玉で当時の志望校の赤本を買って、志望校の傾向をつかむために一度解いてみたりしていました。

単語帳や暗記科目は、通学バスの行き帰りとお風呂で目を通して、机に座っている時は演習に取り組んでいました。高2の秋からは、お昼ご飯を早めに食べて、分からない問題を聞きに職員室に行きました。授業の休み時間も自主学習するようになりました。

地歴は高校2年の後期に入ると最初の方の話を忘れることがあるので、スキマ時間に復習する時間を設けていました。

「休む時は休む」上手にメリハリをつけて

―部活や課外活動と勉強を両立できる、時間の上手な使い方があれば教えてください。

部活ではないのですが、毎日ハードスケジュールでスピーチコンテストの練習があり、勉強したくても体力が持たない時期がありました。疲労がたまっているとなかなか勉強する気にならないと思います。そういう時は、普段の勉強時間のハードルを下げることが大事です。

無理をして夜中まで勉強しようとすると授業中に居眠りしたり、ほかの活動にも支障があったりします。「休む時は休む! 勉強する時は全力でやる!」のメリハリをつけてください。

例えば「行きの電車の中では勉強する。帰りは部活で疲れているから休む」「休み時間だけ勉強する」など。どこかの時間で妥協をして焦るのではなく、短時間でも集中できる環境を作るといいと思います。

短時間でも集中できるよう工夫(写真はイメージ)

自分の頑張りを褒めてあげて

―受験勉強で苦労したり、大変だったり、不安だったりしたことはありますか? それらをどう乗り越えたかも教えてください。

私は自分を追い込んでしまうことがあります。1人で勉強していた(新型コロナ)自粛期間は気持ちが病んでしまった時期もありました。その時は、YouTubeで「Quiz Knock」や「はなおでんがん」などの受験生応援動画を見て気持ちを落ち着かせ、勉強動画を何度も流すことで勉強のモチベーションを保っていました。

―受験直前期や受験当日に大変だったこと、やって良かったことを教えてください。

受験前日は「絶対合格する」と思いながらも不安と緊張で体調を崩してしまいました。母に「外を歩いてリフレッシュしてきなさい」と言われ、当日の朝は少し早めに起床して、音楽を聴きながら軽く散歩に出たことで少しは気持ちを晴らして受験に挑めたと思います。

私は結構プライドが高く、自分をとことん追い詰めてしまうので、自分を「よくここまで頑張ってきた!」と褒めてあげるようにしたら良かったかなと思いました。