「私は大学に合格できるのか……」。受験勉強には不安やつらさ、苦労がつきものです。できることをコツコツ積み上げたり、あえて休んでみたり、自分なりの解決方法を見つける必要があります。今回は志望校に合格した先輩たちに「受験期につらかったこととその解消法」を教えてもらいました。

受験ギリギリまで部活…両立の不安解消法

部活が受験ぎりぎりまである場合、上手に両立するには「今」何ができるか、常に自分に向き合う強さが必要です。

できることをコツコツと

部活は高校3年の8月半ばまであり、志望校決定も2学期頃で、明らかに周りから遅れていました。でも、自分ができる時間にしっかりできることを続けました。引退してから朝や放課後に勉強していました。点数が伸びたのは10月頃、入試直前です。諦めなくて良かったなと思います!(あっすー=就実大学教育学部女子)

部活も受験も全力で

全国大会を決める試合の1週間前に入試があり、どちらかばかりに気が向いてしまわないかとても不安でした。とにかく今できることを全力でやることで、両方で結果を残すことができました。(めい=国士舘大学体育学部女子)

部活も受験も最後まで全力で

「大学に受かるのか」漠然とした不安

受験期には漠然とした不安を抱えることも多いですよね。

できることを増やす

「自分は大学に受かるのか」とにかく不安でした。それを払拭(ふっしょく)するためには、できることを増やすしかないと思い、自分のできそうな分野の勉強を固めていました。(ても=大正大学社会共生学部女子)

受験期は漠然とした不安を抱えがち

身近な人のアドバイスを聞く

「大事なのは偏差値や合格なんかじゃない。長い人生を通して自分がどんなことを学んでいくかだ」。この母の言葉を聞いて、受験は長い人生の通過点なのだと認識できました。合格にこだわらず、誠実に試験を受けようと思えました。(かんちゃん=滋賀大学教育学部男子)

体も心も大切に

自分の体や心を労わることも忘れてはいけません。

マッサージで肩こり解消

普段は1日中長時間勉強することがほとんどありませんでした。受験勉強を始めて毎日放課後に勉強したら、肩こりがひどく、首を後ろに倒すことができなくなりました。しかし、マッサージをしながらその生活を続けたら、慣れて1日9時間は勉強できるようになりました。(ひまわり=新潟医療福祉大学リハビリテーション学部女子)

ちょっと逃げてもいい

勉強の疲労により熱が2週間続き、最終的にドクターストップでやむを得ず指定校推薦で進学しました。まだ悔やむことはあるけれど、道は他にもあったし、今までの勉強が全部無駄にもならない。いっぱい頑張って、でもできなくて苦しんでる人がいたら、「他の方法もあるよ、ちょっと逃げてもいいんだよ」って、言いたいです。(リーテ=フェリス女学院大学文学部女子)

燃え尽きて勉強に集中できないときは

一生懸命勉強していても突然燃え尽きてしまった時、あえて休むのもひとつの手です。

あえて勉強を休んだ

高2の夏から早めに受験勉強を始めました。しかし模試の判定が良くなると燃え尽き、やる気がなくなってしまいました。そこまで倍率も高くない大学だったので、あえて高3の夏休みは勉強をせずに、志望学部に関する本や入試頻出の小説を読んでいました。(まやか=神戸海星女子学院大学現代人間学部女子)

気持ちを切り替えて

部活が完全燃焼とは言いがたい形で終わり、なかなか受験への切り替えができませんでした。「大学行ってからもう一回挑戦してやる」「そのためには合格しなくては」と勉強に集中しました。(ゆっぴー=富山大学人文学部男子)

気持ちを切り替えて勉強に集中(写真はイメージ)

志望校・併願校に不合格…気持ちの立て直し方

志望校や併願校に不合格だった時、どう立ち直ったのでしょうか。

常に未来を見据える

元々受験日の早い防大のみを志望していた僕は、不合格で誰よりも早く目標を見失い絶望しました。しかし「未来を見据えた行動を取れなければ、何もできなくなる」と、すぐに次の志望校を探しました。今でも、3時間で立ち直れたことには驚いています。(きぐちこうへい=福山大学経済学部男子)

他の選択肢を探す

滑り止めの大学にことごとく落ちて自信をどんどん喪失し、かなりつらかったです。現役で大学に行きたかったので、3月入試を受けて進学できました。3月入試のおかげで自分がやりたい学問を真剣に考えることにつながり、結果自分が一番やりたい学問を選べています。(manami=共立女子大学文芸学部女子)