ニュースなどでは痴漢や盗撮について報じている場面をよく見かけますが、これは決して他人ごとではありません。もちろん悪いのは100%犯人です。ですが、「万が一」を防ぐために、私が日頃から実践している防犯対策をご紹介します。(高校生記者・桜いをり=2年)

【服装】スカートの下はスパッツを履く

スカートを履くときには、必ず下に短い丈のスパッツを履いています。

服装によってできる防犯対策を考える(写真はイメージ)

丈が短めのスカートの下に履く場合には、スカート丈より5センチほど短いものを選ぶのがおすすめ。夏用の涼しい素材を使ったものや、冬用の防寒のもの、レースが付いたかわいいデザインのものもあるので、ぜひお気に入りを探してみてください。

人が多く集まる場所に行くときには、リュックに荷物をまとめるようにしたり、露出の多い服装をできるだけ控えたりしています。特に夏場は、冷房対策にもなるので、薄手の上着を持ち歩くのがおすすめです。

【公共交通機関】車両や時間を固定しない

公共交通機関や公道での防犯を紹介します。通学で使う電車などは、毎日同じ時間に同じ車両に乗る方が多いと思います。顔を覚えられてしまったり、痴漢などに狙われやすくなるので、数日に1回ほど、乗る車両を変えたり、時間をずらしたりするのがおすすめです。

カバンに目立つモチーフを付けていると記憶に残りやすいので、私は公共交通機関ではカバンのポケットの中にしまうなど工夫しています。

数日に1回、乗る車両を変える(写真はイメージ)

【公道】歩きスマホは×、背筋伸ばして

道を歩くときは、歩きスマホなどはせずに背筋を伸ばした姿勢でいると、犯罪のターゲットになりにくいと思います。歩き姿もきれいに見えるので、一石二鳥です。

【SNS】特定できる場所はぼかし加工と時差投稿

SNSへの投稿について、見ず知らずの人が見る可能性のある投稿に関しては、特に注意が必要です。私は、写真を投稿する際は、建物など場所を特定できるものが映らないようにぼかし加工を入れ、時差投稿をしています。身バレ防止のほか、ストーカー被害に遭わないためにも大切です。

【アプリ】防犯ブザー機能で安心

アプリの活用も効果的です。私は、「Digi Police」という警視庁のアプリを使っています。防犯ブザー機能や痴漢撃退機能などが付いており、防犯に関する情報も発信してくれるアプリです。

「Digi Police」の痴漢撃退機能の画面。タップすると音が鳴るので、いざというときに

スマホは常に持っているものなので、防犯ブザーをカバンに付ける必要もなく、インストールしてあるだけで安心感があります。いざというときにすぐ開けるよう、ホーム画面の利き手側にアイコンを表示するのがおすすめです。

自分自身を守るためにできることを

女性が狙われやすい痴漢や盗撮などはもちろんのこと、犯罪は全て、犯人に非があることは当たり前です。そして、中には「犯人が100%悪いのに、なぜお金や労力をかけて防犯しなければならないのか」と感じる方もいらっしゃると思います。

しかし、「犯罪に遭ってから対策するのでは遅い」のではないでしょうか。高校卒業後は、一人暮らしをする方も多いと思います。そのときのための予行練習として、何より自分自身を守るために、ぜひできるところから防犯対策を実践してみてください。