「部活動をモチベーションに学校に行っている」人もいるのではないでしょうか。私は友人に誘われるがままに軽音楽部に入部しましたが、どんどんのめり込み、今は部活動をすることが趣味と一体化しつつあります。(高校生記者・ににか=2年)

軽音でボーカル、手探りの日々

「バンドでボーカル、やってみない?」

私が軽音楽部に入部した理由は、友人2人に誘われたから。音楽が好きだし、誘われたのがうれしくて即決。他にもメンバーを集め、5人組バンドを結成しました。当時は機材の扱い方もよく分からずひたすら時間がかかり、何をしたらいいかわからない状態でした。

ボーカルが使う個人マイク。ライブのときも使います

軽音の醍醐味(だいごみ)はライブ。ステージの設営や機材の扱いは覚えることが多くて大変です。特にライブ前日に行うリハーサルは3時間ほどの時間を要します。コードをつなぎ間違えたり、そもそも主電源がついていなかったりして楽器が鳴らないトラブルを防がないといけないからです。

初めてのライブにドキドキ

初めてのライブは1年生9月の文化祭。そもそも音楽のテストくらいでしか人前で歌った経験がなく、「うまくできるだろうか」と、不安と緊張でいっぱいに。どう表現すれば曲がうまく伝わるかを考えました。

エレキギターの音を出すアンプ

VaundyやOfficial髭男dismのコピーと、あいみょんの「マリーゴールド」を弾き語りしました。ライブ後、友人や先生、顧問の先生に感想や「良かったよ」と言われとてもうれしかったです。メンバー各自が次に生かせるように、当日の動画を何度も見返しました。

スキルが上がるほどより良いライブができ、お客さんに楽しんでもらえるので、毎回多くの学びを得られるようにがんばっています。ライブを重ねるほどミスが少なくなって、純粋に楽しめ、お客さんの表情を見られるようになりました。

楽しんでもらう喜びを知った

ライブを重ねるごとに自信がつき、クリスマスライブや新入生歓迎ライブなど、他の部員と弾き語りや特編バンドでたくさんライブに出演しています。

楽器やマイクの音をつかさどるミキサー。これはライブ用です

軽音楽部での経験を通して、お客さんに楽しんでもらう喜び、そのための準備の重要さを学びました。改めて私をバンドに誘ってくれた友人たちに感謝するとともに、より良いパフォーマンスができるように努力を続けたいです!