私は読書が大好きで、年間100冊以上読んでいます。読書にハマったきっかけが、おなじみの人気小説「ハリー・ポッター」シリーズでした。この本が私の人生をどう大きく豊かに変えたか、お話しします。 (高校生記者・あかり=2年)
イギリスの小説「ハリー・ポッター」シリーズは、魔法使いであるハリーが魔法学校を舞台に、仲間との絆や両親を殺した敵との因縁、戦いを描いた物語。……あらためて説明しなくてもみなさんご存じなくらい、おなじみですよね。
本物のような呪文に緻密な世界観、楽しそうな学校生活、手に汗握る戦闘シーン……。数えきれないほどの魅力で世界中の人々がこの小説に魅了されています。
読書好きになったきっかけに
小学校3年生の時、駅前の本屋で見かけて偶然買った『ハリー・ポッターと賢者の石』は、私が人生で初めて「文庫」で読んだ本。読書にハマったきっかけになりました。それまでは「文庫本=大人の本」だと思っていたので、なかなか手が出しづらかったんです。手に取るハードルが下がって、それからたくさんの本に出合えました。
本の中で恋をしたり、犯罪者を追い詰めたり、森の奥深くまで冒険してみたり……そんな読書体験は、全てハリー・ポッターがなければ得られなかったでしょう。読書好きになり、青柳碧人、ロアルド・ダール、ブレイディみかこ、カルロ・ロヴェッリ、川端康成……、尊敬する作家を見つけられました。友人と推しの作家について語ったり、おすすめを紹介し合ったりして、人間関係の輪も広がりました。
イギリス留学の決め手に
中学校2年生の冬、イギリスへホームステイに行くチャンスがありました。最初は尻込みしてましたが、コースの中に本場イギリスのハリー・ポッターミュージアムが入っていたのを見ると、迷わず行くと決断できました。
イギリスでは言葉が伝わらずに苦労したり、生活習慣の違いで困ったりしたこともありましたが、それも含めてとてもいい経験に。ハリー・ポッターが背中を押してくれなければ、私はイギリスへは行けなかったと思っています。
「読書をしなさい!」と大人から押し付けられ、窮屈に感じる人もいるかもしれません。ですが、一冊の本との出合いが新しい世界の扉を開くきっかけになることもあります。自分に合った楽しむ読書、始めてみませんか?