受験がうまくいかず、第1志望に不合格した私。結局、志望度が低かった大学に入学したのですが、全く違う景色がありました。思い描いていた大学生活や勉強とは違うけれど充実している今、その理由を振り返ることにより、高校生の皆さんの選択に役立てていただければと思います。(ねぎ=大学2年)

第1志望に不合格、不安でいっぱい…

3年前、私は第1志望の大学に不合格に。メディア関係を学びたいと社会学が学べる学部を志望していた私は、「この先どうしよう」「どの大学に行こうか」と悩んでいました。

 不合格が分かって準備しないといけないのに、勉強に身が入らなくて、白いページを開くだけの日々も……

特に新型コロナウイルスが流行しているのもあって、どのような進路に進んでも不安は付きまとっていました。

結局、私は第1志望でも第2志望でもなかった、国文学が学べる大学に行くことを決めました。「新しい環境に身を置くために地元を離れたかったこと」が一つの決め手となりました。

志望学部とは違くても「満足」

大学は思い描いていた生活、学習内容から大きくかけ離れていました。

志望していた分野と異なっていることに加え、希望していた関東圏以外への進学。将来への不安を抱えながら新生活をスタートしました。

しかし、地元を離れて生活を始めると、同郷の友人ができたり、進学先の土地の子と友人になったりと、コミュニティーがかなり広がりました。

高校時代から古文・漢文、現代文に興味があったため、より深く学べることに満足しています。社会学でもとりわけ在日外国人を研究したかったのですが、在日朝鮮人文学や日本文学と在日外国人コミュニティーとの関わりなど、新しい見方ができるようになりました。「学んできたことは無駄じゃなかったし、見方を変えればどうとでも役立たせることができる!」と感じました。

献血のボランティアに参加、刺激的な日々

学内活動だけではありません。私は高校時代から献血が趣味で続けていましたが、「何か献血・血液事業の役に立ちたい」と思い立ち、ボランティアの全国組織に参加しました。

今では役職を務めています。団体内で積極的な意見出しをするなど、街頭での活動に参加した努力が認められたのか、さまざまな役職や経験ができて、「刺激しかない」毎日です。

献血・血液事業のボランティアとして活動

「求めよ、さらば与えられん」という言葉がありますが、「不安だな、不安だな」と感じるよりも、何があるのかわからないからこそ、自分からどんどんアクションを起こしていくことが大切だと感じています。

行動次第で「充実できる」

大学受験に失敗しても、自分からアクションを起こしさえすれば、どんなことでもできるし、どんな者にでもなれると感じています。もちろん第1志望に受かることはとても喜ばしいことですが……。

大学以外の自由な時間をどんなふうに使いたいかも描けていると、どんな大学に行っても充実した学生生活になると思います。