第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)の新聞部門が8月1日から3日の3日間、三輪田学園中学・高校(千代田区)で開催された。参加校137校の中から全国高校新聞年間紙面審査賞の最優秀賞が5校に与えられ、虎姫高校(滋賀)新聞部は4年連続で受賞した。(椎木里咲)

先生紹介から時事問題まで多彩なトピックス

新聞部の部員は、引退した3年生を含めると43人。副部長の川崎庵志(あんじ)さん(2年)は「部室でトランプをしたりなど、和気あいあいとしています。でも、やるときはやる、という雰囲気」だと話す。

新聞部が発行する「虎姫高校新聞」

「虎姫高校新聞」は、1年間に本紙を8回、速報を81回発行する。学校の先生の紹介や地元の歴史特集、ロシア・ウクライナ問題などと多彩だ。

企画会議で部員が「やりたい」と提案した企画は極力却下しない方針をとり、アイデアを組み合わして部員の意見を生かしている。「生徒に読まれる新聞を目指しています。読みやすくするために各号テーマカラーを決めて、見た目もまとまるように工夫をしています」

4年連続で最優秀賞の快挙

今回、新聞部門で4年連続最優秀賞の快挙を果たした。「これまで3年連続で最優秀賞を取っているというプレッシャーもあり、どうしても取りたい賞だった。自分も積極的に活動に参加したので、評価されて嬉しい」と、ほっとした様子。

副部長の川崎さん

参加生徒が班に分かれて開催地を取材して制作する「交流新聞」の活動も総文の醍醐味。川崎さんは6人の班で、台東区の国立科学博物館や東京都美術館を回った。「他校の生徒とは普段作っている新聞の話や、自分の住んでいる地域の話で楽しむことができた」

「本当の審査員は(自分の高校の)生徒。今回の経験を活かして生徒に読まれる新聞を作りたい」と、これからの新聞制作に意欲をのぞかせた。