私は中高一貫校の新聞部に所属する高校3年生です。中学1年生の頃、親に勧められて入部を決めました。正直なところ入部する気はなく、あったのはお堅い真面目そうなイメージだけ。そんな私でしたが、新聞部に入ってから少し変われました。(高校生記者・きなこもち=3年)

部員3人で廃部の危機に…

入部初日、部室へ行ってみると、入部前のイメージとは異なりとても明るくて自由な雰囲気でした。先輩も優しく、新聞部はすぐに私にとって居心地のいい場所となりました。

部活で使っている文房具

しかし、問題だったのは、部活名のお堅いイメージからか、部員が少ないこと。先輩が引退するにつれて、どんどん廃部の危機が迫ってきます。

高校1年生の終わりごろ、いよいよ部員が同級生3人のみに……。高校2年生で引退になるので、次の春が最後の勧誘のチャンス。新入部員が入らなければ確実に廃部です。部長になった私は、勧誘に力を入れることに決めました。

新入部員の勧誘に成功

春に中2以上が中1の教室へ行き入部勧誘できます。なるべく大きい声でハッキリしゃべるように心がけ、勧誘用に作ったボードを使いながらアットホームな部活であることをメインに話しました。こちらから大勢に一歩的に話すだけではなく、軽く会話できるように生徒や先生にも質問したりしながら、新聞部についてのクイズなども出すなど工夫しました。

その結果、2人の新入部員の獲得に成功。その2人が友達をどんどん誘ってくれたおかげで、部員はあっという間に11人にまで増えました。1年の間に部員が8人も増えてとてもうれしく、私たちの代で新聞部を廃部にならなくて本当によかったと心から安心しました。

部員勧誘用の画用紙

自信がつき校外の友達が増えた

後輩に恵まれて自信がつき、さまざまな校外イベントに参加するきっかけになりました。部員が少なく「なんとなく怖いから」という理由で、これまでほとんど参加してこなかったのです。

高2の夏、全国規模のイベントにもスタッフとして参加。積極性の面で成長できたと感じました。校外活動に参加して最もよかったのは、他校の友達がたくさん増えたこと。部活動で知り合った友達とは、今もずっと連絡を取り合うくらい仲が良く、一緒にいてとても楽しいです。

自分で少しだけでも動いてみることで、何気ない日常がもっと楽しくなるかもしれません。皆さんも、少しだけ勇気を出して今の生活を変えてみませんか?