各クラスに必ずいる学級委員。学級委員の仕事はクラスをまとめるだけ、そんな考えを持っている人は多いのではないでしょうか。実際は、それだけではありません。4年間学級委員を経験した私が考える、学級委員の役割と在り方とは?(高校生記者・かな=2年)
学級委員の仕事って…?
学級委員は、クラスをまとめる、同学年の他クラスとの連携を図るなどが主な仕事。行事などで企画の指揮をとる、どのクラスにも必ず必要なリーダーです。
それ以上に大切な仕事は、しっかりクラス全員の意見に耳を傾けながら、クラスの意見として一番良いものを考えることです。
一緒にやる相手の性格を観察
私は学級委員1年目を経験して、「一緒に学級委員を担っている人との相性」が、クラスの意見を出すうえで大事だとわかりました。相性といっても、指揮のとり方は違っていても問題なし。大切なのは、いかにお互いがやりたいことを理解して、一緒にクラスをマネジメントできるかなのです。
相手がリーダー気質で、人前に立ってまとめることが好きな人なら、自分は影でその人をサポートする役割を担当しました。逆に、相手が計画するのが得意なら、自分がクラスの前に立って、相手と話し合いながらクラスをまとめていきました。
このように、自分の役割を変えながら相手と波長を合わせることで、クラスのまとまりがぐんと上がったのです。
相手の性格を見極めるコツは、最初の1カ月くらい観察すること。相手がどこで助けを求めてくるかも分かり、自然と自分の役割が見えてきて、波長を合わせられるようになります。
いくらリーダーシップがあっても、2人の息が合っていなければ、クラスをまとめることはできません。お互いいかに波長を合わせられるかで、クラスの雰囲気も、まとまりも変わります。
みんなの意見に寄り添う
では、クラスのマネジメントとはどういうことなのか、私が実際に経験した例を挙げて説明します。
私が出したクラスレクの案に対して、みんなが意見を出さなかったため、私がレク内容を考えて決めました。しかし、当日になってクラスのみんなが、「そのレクをやりたくない」と言い出しました。その時みなさんだったら、どうしますか?
以前の私だったら、「なぜレク内容を決める際に意見を言わなかったのか」と怒ってしまうと思います。しかし、4年経験したからこそ、わたしは当日になってでも、できる限りみんなの希望に添えるような案を急いで考えました。なぜなら、学級委員は単に話し合いをまとめるだけではなく、いかにクラスの意見を反映できるかが大切だと思うからです。
そこで最終的に、相手の学級委員と一緒にベストな答えを出すのが、真の学級委員の役割だと学びました。