「自分はどっちに進むべき?」文理選択で悩むあなたに、高校生記者たちがどうやって自分の進むコースを決めたのか、9つの実例を紹介します。

1、自分の将来を見据えた選択

高校卒業後の自分の将来を見据えて選択することができれば、得意でない科目も諦めず、頑張って取り組めるはず!

文理選択、どう決めればいい?

【理系】将来の夢に近づきたい

理系を選んだ一番の理由は、将来の夢を目指すにあたって、進学したい大学の学部が理系学部だったから。私は社会などのひたすら暗記を必要とする教科に苦手意識があります。逆にコツコツ問題を解き進める数学や物理、化学の難問が解けた時のスッキリ感が好きなこともあり、決断しました。(はまこ=3年)

【理系】医療の道に進みたい

医療系に進みたいという気持ちが強く、数学が苦手でしたが理系へ。やはり理系コースは数学が得意な人が多く、クラスメートに追いつくのが大変で後悔したことも。けれど、高校3年からは「この選択が正しかった」と確信。文理選択は、不得意な科目を避ける道を選ばず、自分の興味のある分野を一番に考え選んでください。(カフェオレ=3年)

【文系】視野を広げたい

数学が苦手ではないのですが、大学では専門分野を研究するより、将来のための視野を広げたいという思いが強かったため、文系に。理系は専門性が高く、それによってある程度職業が決まるところも多い印象なので、幅広い学問を選べそうな文系にしました。(ゆきだるま=3年)

2、興味や関心に合わせた選択

自分の得意科目・不得意科目が文系・理系で分かれている人は多いのでは。興味が湧く分野などを見つけられれば、文理選択後の学習に意欲的に取り組むことができそうですね。

自分のためになる選択を考えよう(写真はイメージ)

【文系】興味×得意で決断

文系を選択。歴史に興味があり、さらに探究したいと思うから。授業は日本史や古典、英語を多く選択。理系分野では天文学などに興味があるのですが、数学や理科が苦手なことが壁に。文理選択は自分の興味のあることから決めるのが良いと思いますが、得意かどうかも大事な選択基準です。(ににか=2年)

【文系】数学がトラウマ…

文系選択予定の一番の理由は、私が進みたい分野が文系だから。将来は日本語の起源に関する研究を行いたいので、日本語について深く学べる大学に進学したいです。また、数学へのトラウマが……。高校入試の数学で大失敗した私には、高校受験よりも過酷な大学受験でわざわざ数学を選択するなんて、恐ろしい話なのです。(ゆりがらす=1年)

【文系】ポジティブな選択をしよう

もともと得意科目と好きな科目が文系寄りだったことと、志望する学部が文系だったので、特に迷うことなく文系に。「苦手だから」「やりたくないから」という理由で文理を決めるのではなく、「将来はこの分野を勉強したい」「これが好き」という理由で決めるのが良いと思います。私は、文章を書いたり読んだりすることが好きなので、それを仕事にしたいと思い、文系に決めました。(桜いをり=2年)

【理系】今後の伸びしろを優先

私は数学や理科より国語の方が圧倒的に得意ですが理系に進みました。「私はきっと文系では伸びない」と感じたんです。英語は苦手だし、国語で成績を上げるのは安定性に欠け、コツコツ努力するのが無理な私には向いていないでしょう。「得意な分野だから」とすぐに決めてしまうのではなく、一歩引いてから考えてみることもまた大切です。(うどん=1年)

【文系】「授業を楽しむ」を重視

私の学校では、2年生から完全に文系・理系・芸術系に分かれて授業を受けます。そのため、1年の後期には決めていないといけません。はじめ、私は理系志望でしたが、残念ながら数学の先生と合わず文系へ。自分の得意な方に進むのはもちろんいいと思いますが、せっかくの高校生活をenjoyするため、授業を楽しくやってくれる方を選びました。(りとるしゃけ=2年)

3、入学時点で文理が決まっている場合も

高専(高等専門学校)は、一般の高校とは異なる高等教育機関。社会で必要とされる技術者を育てるための学校なので、入学時から専門性の高い教育が行われます。

中学卒業後に専門的な技術を身につけることができる場所、「高専」

【理系】入学時点で決定済み

私は高専という特殊な学校に通っているため、入学した時点で理系へ進むことが決定していました。理系科目は全く得意ではないのですが、専門性の高さに引かれて入学したので仕方ないです。文系から理系への転向は難しいですが、理系から文系への転向はまだ可能なようなので、やりたいことが決まってない人は理系を選択するのもアリなのかな。(もりよ=2年)