中学1年生のころ、不登校に悩んでいたというべあさん(高校1年)。担任の先生のおかげで、不登校を乗り越えられた体験を紹介します。
周囲と合わず不登校に
私は中学1年生のころ、学校に行けない期間がありました。その理由は人間関係。周りの子と価値観や性格が合わず、必死に話を合わせて笑うことがつらくて……。そんな私を唯一気にかけてくれたのは、当時の担任の先生でした。
「この日の2時間目、みんなは体育で顔を合わせずに済むから、1回学校でお話ししよう」と気遣ってくださり、その日は緊張しながら登校しました。
泣きながら話す私に先生から「ごめんね」
私の緊張をほぐすためか、先生はいつもと変わらず接してくださいました。少し時間が過ぎたころ、「何があったのか教えてくれないかな?」と言われ、私は泣きながら話しました。先生は急(せ)かさず、ゆっくり話を聞いてくださり、何度も私に「気づけなくてごめんね」とおっしゃいました。
「少しずつ、一歩ずつでいいから進んでみない?」と提案してくださり、私も先生がいるなら大丈夫だと感じ、頑張ろうと決意しました。
一歩踏み出してよかった
次の日から、私は相談室登校を始め、次第に教室にも行けるように。教室に行くと、たくさんの子が声をかけてくれ、笑顔で迎えてくれたのを今でも覚えています。
あの日から私は変わりました。担任の先生が背中を押してくれたあの日は、今でも私の活動の源となっています。そして、これからもきっと私に勇気をくれます。
「あの日、1歩踏み出して良かった」と、今の充実した生活が教えてくれます。3年前の私、がんばってくれてありがとう。(高校1年・べあ)
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