授業中に授業以外の勉強をすることを「内職」と呼ぶそうです。授業が理解できずに困りそうですが、内職のメリットを感じている高校生もいます。高校生記者の賛否の意見を紹介します。

【あり派】自分のスピードで進められる

私は内職あり派です。メリットはとても多いです。授業の進むスピードがかなり遅く、授業中に1人でどんどん進め、余った時間に課題や他の科目をやっていました。先に予習のような形で進めることで、余裕をもって授業に参加できました。

授業が復習にもなるので、部活が忙しく家で時間がとれない私にとってはとても効率の良い方法。しかし、先生に罪悪感があったので、他の作業をしながら耳だけはしっかり傾け、重要なところなどをメモしていました。(ゆぽ=3年)

【あり派】寝ちゃうくらいなら…

私はありだと思います。どうしても眠たくなる授業では内職をして、手を動かすことで頑張って起きています。成績が悪いのなら授業をしっかり聞くべきですが、そうでないのであれば授業ノートや教科書を読み返せば授業の内容は理解できるので、内職することはあまり問題でないと思います。(もりよ=2年)

【なし派】結局、デメリットの方が多い

私は内職に反対。人は同時に2つのことを理解できないと思います。そもそも授業内容の理解は「最も効率のよい勉強法」では。内職は人の目を気にしながら勉強せざるを得ず、注意散漫になり勉強に集中できません。授業態度も内申点に響くことですし、定期テストで点を取れない人こそ内職しないほうがいいと思います。(めておーら=3年)

授業内容を理解できていないと後で困る(写真はイメージ)

【なし派】授業でしか得られない知識がある

内職は「なし」。できるだけ授業の時間内に知識をインプットしたいので、先生の話を集中して聞き、場合によってはメモ。授業をきちんと聞いていないと、先生がどの部分に重点を置いているかが分からず、結果的にテスト対策がしにくくなります。暗記の語呂合わせなどを紹介されることもあるので、授業は漏らさず聞くのがおすすめ。(桜いをり=2年)

【なし派】気持ちはわかるけど逆効果!?

内職には反対。ですが、受験で使わない科目の授業を受けてる時や、次の時間に小テストが控えてる時など「内職をしたい」と思う時はあります。

中学時代、内職をした時は、先生の声が耳に入ってくるし、ノートを取らないとテストで出るかもしれないし…と集中できませんでした。内職していた授業のことは頭に入っていないので、テスト前に最初から理解し直さないといけなくて逆効果だと思いました。(めいけん=2年)

「眠気覚ましに内職」という人も(写真はイメージ)

【中間派】絶対に反対とは言えない

内職に賛成ではありませんが、絶対に反対というわけでもありません。内職が良くない理由は、授業の内容が全く耳に入らなくなること。私のクラスにも内職する人がたくさんいますが、大半は一斉テストの時に困ってました。「入試に使わない科目は捨てる!」という人もいますが、そんな教科も高校生活の一部として受け止めてみては。

ただ、反対とも言いきれないのは、場合によっては内職をしたほうが自分のためになる(かもしれない)からです。私は去年ほぼ毎回日本史の授業で眠気に負けていました。「50分寝るくらいなら内職をした方が良かったかな」と思ってます。(百瀬=3年)