Z会は、2023年4月に大学に進学する予定で、経済的支援を必要としている高校3年生を対象に、返済不要の給付型奨学金の給付希望者を募る。大学4年間で414万円を給付する。Z会が指定する15大学への進学などが条件だ。

成績優秀、経済的な理由などの条件

採用人数は5人。「学ぶ意欲が高く成績優秀でありながら、経済的な理由により修学が困難な学生を対象に、経済的な不安を解消し、より勉学に専念できる機会を提供すること」が狙い。

対象者は、経済的支援を必要としていること、学業・人物とも優秀であることに加え、指定15大学に進学することが条件。世帯収入600万円未満(給与収入の場合)などの収入や資産の条件にあてはまることが原則として必要。高校2年までの評定平均4.5以上も必要。

東大、京大など15校への進学が必要

指定校は、北海道大・東北大・国際教養大・筑波大・千葉大・東京大・東京工業大・お茶の水女子大・一橋大・横浜国立大・名古屋大・京都大・大阪大・神戸大・九州大の15校。6年制の医学部・歯学部・獣医学部・薬学部は対象外。

入学一時金30万円と、月額8万円(年額96万円)を給付する。23年4月の入学から最長4年間で、414万円を給付する。ほかの給付奨学金とあわせて受給することは原則として認めない。

応募は8月1日まで、論文課題も

応募期間は2022年8月1日まで。必要書類と課題論文を送って申し込む。書類や面接で選考し、9月中旬に内定者を決め、指定大学への入学をもって正式に決める。

Z会は「奨学生が、少子化や国際化の進展や情報技術の発達により変革期を迎えている日本を、そして世界をリードする存在に成長していくことが願い」としている。

詳細は公式サイト(https://www.zkai.co.jp/home/scholarship/)を参照。