「自分は得意だ」と思っていたことが、他の人の方が上手だと気づいて自信を失ったことはありませんか。私の場合、それは英語でした。私を助けてくれたのは、クラスメートたちでした。(高校生記者・Sumi=3年)
周りの人より英語が得意と思ってた
私は小さいころから英語に興味があり、英語を学んでいつか海外で暮らしてみたいと思っていました。そのため、高校も英語に力を入れている学校を選びました。
本格的に英語の勉強を始めたのは受験を意識した中学2年生の頃からでした。段々と成績も伸び、中学校の周りの人よりも英語が得意だと感じるようになりました。
無事高校に受かった私は、入学前から学校が始まるのがとても楽しみでした。特に、英語の授業は不安もありましたが、英語で話すかっこいい自分を想像してワクワクしていました。
レベルが高い周囲に頭真っ白、英語が一転憂鬱に
しかし、高校で英語の授業が始まると、想像以上に周りの人たちが英語をスラスラと話していて、とても驚きました。
ある問いに答えるために生徒同士で話し合い、発表などのアクティビティを行ったときのこと。それまで英語で話す機会がほとんどなかった私は、とても緊張。クラスメートが何を話しているのか分からず、急に意見を聞かれると、頭が真っ白になりました。
次第に「得意だ」と思っていた英語が苦手なものになり、英語の授業がある日は学校に行くのが憂鬱(ゆううつ)になりました。
急かさず聞いてくれるクラスメートに助けられ
そんな時に助けてくれたのは、クラスメートたちでした。私はかなりゆっくりでないと英語で話せず、英語が得意な人にとってはもどかしさもあったと思います。けれど、クラスメートは私を急かしたりせず、焦らないようにじっと待ってくれました。文法がめちゃくちゃでも私の話を理解してくれて、分かりやすくまとめ直してくれることもありました。
このサポートのおかげで、私は徐々に授業についていけるようになりました。今でも英語に苦手意識はあるけれど、最近では英語を話す楽しさも感じられるようになってきました。
もしも英語の間違いを笑ったりするようなクラスだったら、私は英語が嫌いになっていたと思います。本当に優しいクラスメートたちに恵まれたと思っています。今度は、助けてくれたクラスメートたちを、私が助けられるようになりたいです。